SEOUL, SOUTH KOREA - DECEMBER 19: South Korean actress Han So-Hee attends Netflix's 'GyeongSeong Creature' press conference on December 19, 2023 in Seoul, South Korea. (Photo by Han Myung-Gu/WireImage)
700億ウォン(約77億円)を投じ制作された超大作『京城クリーチャー』が年末に公開されると、本国の話題性ランキングで1位、日本でもNetflix今日のTOP10入りを果たす人気ぶりで話題を席巻!
同作公開後注目を浴び、MZ世代(*1)から絶大な支持を得るハン・ソヒですが、実は現在に至るまで、数々の苦難を乗り越えてきたことをご存じでしょうか。
彼女の魅力を語る前に、まずはアイデンティティーのベースとも言えるハン・ソヒの軌跡を韓国メディアのインタビューなどに答えた参考資料からたどります。
(*1) MZ世代とは、ミレニアル世代とZ世代を組み合わせた韓国独特の世代。
5歳の時に両親が離婚し、幼少期から中学生まで祖母と暮らしていたハン・ソヒ(本名イ・ソヒ)。元々自分の価値観に忠実な性格であり、祖母との日々に幸せを感じていた彼女は、学校で「両親のいない子」とからかわれても、ただ明るく笑っていたそう。
下記、SNS画像のキャプションや過去のインタビューでも「(祖母が)私のすべて」と答えるほど祖母と仲が良く、「孫がテレビに出たらどんなに嬉しいだろう」という祖母の言葉を聞き、芸能の世界を夢見るようになります。
俳優キム・テヒの卒業校でもある、蔚山(ウルサン)女子校を卒業後、夢を追い19歳の時に上京。親族から2か月間だけ支援を受け、右も左もわからない状況の中、とにかくがむしゃらにアルバイトをしながら俳優を目指します。
筆者であればこの時点で心が折れてしまいそうですが、当時について「不安もあったけれど、私は私自身に自信があった」「この苦労は必ず女優になったときに生かせると思った」と後のインタビューで語っています。
そこから3年、耐えに耐え抜き転機が訪れます。居酒屋で共に働いていたお姉さんから、ポートフォリオのモデルを頼まれ、その写真が拡散されるとモデル業界からラブコールをもらうように。
モデル活動の傍ら、自分の描いた絵を掲載するブログを開設し、ブロガーとしても活動。2016年、日本でも人気のお菓子「RITZ」のCM(↓動画)へ出演し、濃いリップと魅惑的な表情で視聴者の視線を奪い、ドラマ業界からも注目され始めます。
その後人気アイドルグループSHINeeのMVへ出演、広告用短編ドラマにもキャスティングされ、本格的に俳優業を開始。『ひと夏の奇跡〜Waiting for you』に記者役で出演すると、洗練された美貌と落ち着いたセリフ回しが高い評価を受け、ドラマのオファーが舞い込むようになります。
デビューから約3か月でなんと『カネの花~愛を閉ざした男~』に出演。『100日の郎君様』『アビス』と人気作へ出演し、『夫婦の世界』のダギョン役で、ライジングスターの仲間入りを果たします。
この人気急上昇中に、母親の詐欺疑惑が浮上。あるオンラインコミュニティーに「お金を持ち逃げし、雲隠れした詐欺師の子供」と書き込まれ、母親が巨額の借金を抱えていたことが明らかになります。ハン・ソヒはこのことを認めたうえで、ブログへ自身の家庭事情を包み隠さず書き謝罪。
はじめは無情なコメントであふれていましたが、彼女の真摯な態度に多くの応援コメントが寄せられるようになり、事態は落ち着きました。
その後、『わかっていても』『マイネーム: 偽りと復讐』と次々とドラマの主演を飾る中、今度は不良疑惑がささやかれます。
過去にたばこを吸っていたり、入れ墨を入れている写真がSNSで拡散されると、「不良ではない。過去の私も今の私も私。あのときと今の考えは大きく違うわけではない」とコメント。
この正直でストレートな反応が好印象を与え、この噂が逆にイメージアップへつながります。
人気は衰えることなく、青春恋愛物語のドラマ『サウンドトラック#1』、コマーシャルフィルム『悪女はマリオネット』、Netflixオリジナルシリーズ『京城クリーチャー』と、毎年話題作へ出演。Instagramのフォロワーも1600万人を突破する驚異的な人気で、韓国を代表する俳優として活躍しています。
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