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ジョングクが“王位継承”? RemixアーティストとのコラボからBTS再始動へつながる答え合わせを読み解く

■ 再始動というクラウンの答え合わせ

NEW YORK, NEW YORK - NOVEMBER 09: Jung Kook performs live at TSX Entertainment in Times Square on November 09, 2023 in New York City. (Photo by Jamie McCarthy/Getty Images for TSX Entertainment)

 この一歩はあまりにも大きい。アッシャーを招聘したことが王位継承だとするなら、もうひとりのパートナーとなったあのアーティストはどうなるのか。話は前後してしまうが、11月24日には「3D」のリミックスバージョン「3D-Justin Timberlake Remix」がリリースされている。ジャスティン・ティンバーレイクをも招聘するとはやっぱりこれは異常事態だ。あまりにもさらっと共演されてしまったものだから、ティンバーレイクとのリミックスバージョンをつい忘れてしまっていたが、アッシャー招聘の件でやっと真意がわかってきた。

 アッシャーとジャスティン・ティンバーレイク。両者は1990年代後半から2000年代初頭にかけてデビューした二大巨頭だ。アッシャー派かジャスティン派かでそれぞれ微妙に感性は異なりそうだが、近年のレトロR&Bブームの流れから、現行の若手シンガーがしきりにこのふたりをデュエットパートナーに選んでいる。2022年のシーンをにぎわせた決定的ナンバーである「Hrs & Hrs」のマニー・ロングはアッシャーを、「The Other Side」のSZAや「ICU」のココ・ジョーンズはジャスティンをというように、招聘ラッシュは数え上げたらきりがない。ここへきて、グクはそのどちらとも共演を果たすというゴージャスを難なくこなしてしまう。

 これ見よがしでないところがグクの品格だろうし、音楽的なルーツから考えても王位継承は正統に執り行われたことがわかる。いやでもまだ理解が足りないのだとすると、それは王位についたグクが自らの頭上には王冠を頂いていないことだ。ではどこへ。グループ全体への栄誉としてである。12月の入隊までかなり早足でサプライズを投下し続け、王位継承したスピード感は、きたる2025年の再始動という、ほんとうの意味でのクラウン(王冠)として授けられるべきだとグクは考えたのではないだろうか。

 12月20日からDISNEY +で独占配信中のドキュメンタリーシリーズ『BTS Monuments:Beyond The Star』は、「始まり」、「青春」、「幸せを追い求めて」、「離ればなれ」、「ウエルカム!」、「再始動」、「紫のままで」、「明日への誓い」の8つのエピソードで構成され、ここにグクが込めた壮大な答え合わせがあるのではないかとぼくは密かに思っている。

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加賀谷健

コラムニスト・音楽企画プロデューサー。クラシック音楽を専門とするプロダクションで...

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