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BTSテテが歌いつなぐ客演デュエット。Vが提案する“新しい様式美”とは!?

BTSテテが歌いつなぐ客演デュエット。Vが提案する“新しい様式美”とは!?

■ ポップス史上、稀なデュエットナンバー

 ド(単音)の同音連打によるピアノ前奏。ハ長調のコード進行は王道ポップスの常套。ニューアルバム『The Winning』からの先行シングル「Love wins all」を歌うIUが、韓国の国民的存在であることは、このイントロからすぐにわかる。この単音の連打とそこから展開する壮大な歌詞世界(ユニバース)の広がりは、例えば、リナ・サワヤマがエルトン・ジョンと再レコーディングした「Chosen Family」の宇宙的なサウンドを想起させる。同曲でもエルトン伴奏によるミの単音連打が、シンプルに響くことで、曲全体の壮大さが際立っていた。前奏のあと、1番はリナが歌い、2番はエルトンが歌いつなぐ。同曲は、新旧が共演する最良のデュエットナンバーだったが、「Love wins all」は、あくまでIUによる独唱ナンバー。

 独唱ではあるけれど、あの単音連打によるコード進行が、不思議とデュエットナンバーのような雰囲気を醸成している気がするのは、ぼくだけかしら。話題のミュージックビデオでは、楽曲の世界観を共有する相手として彼女が選んだのが、BTS Vである。映像を見た誰もが、Vが2番から声を重ねることを期待する。でも、Vは絶対に歌わない。映像自体もサイレントだから、声すら聞くことができない。それなのに、この曲はどうしてもデュエットナンバーだと思いこんでしまう。

 1番の歌い終わり、楽曲最大のテーマである、シンプルワード「Love」が4回繰り返される。このLoveはイントロの単音連打と対応しているが、もしかしてLoveとVで、ルイ・ヴィトン(LV)? そんなわけない。Loveのvは、Vその人が愛の一部として含まれ、Vその人がLoveそのものだと解釈するとどうだろう? 決して声を重ねなくても、無言のうちに実は隠されたデュエットがこうした言葉遊びによって成立してしまうという、ポップス史上、とても稀なデュエットナンバーだとすると……。

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加賀谷健

コラムニスト・音楽企画プロデューサー。クラシック音楽を専門とするプロダクションで...

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