大島麻衣さんに聞く！ 韓国エンタメ ＆ 最“旬” 韓国事情：第2回「K-POP」

　
2005～2009年に、AKB48の1期生としてアイドル活動をしていた大島麻衣さん。前回は数多くご覧になっている韓国ドラマについて詳しく教えてもらいましたが、今回のK-POP編も、アイドルを知り尽くした大島さんの知識が非常に豊富で、目から鱗のお話が盛りだくさんです！（アーティスト・アイドル名、敬称略）
　
　

大島麻衣

　
　
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世界中からいい人材を集めて作り上げる

　
――韓国では週に何本も生放送の公開収録の歌番組があって、K-POPアイドルたちが出演していますよね。近年は世界中のファンが渡韓して番組を観覧するなど、K-POPアイドルを追いかける人たちが多いですが、なぜここまで人気なのか、K-POPはどれほど凄いのか、魅力を教えていただけますか？

◆まず、根本的なお話になるんですが、韓国って“メイド・イン・コリア” のものがあまりないんですよね。なので、韓国が世界に向けて勝負するとなった時、エンターテインメントで勝負しようということになったらしく、国を挙げてエンタメに力を入れることになったそうです。それには、いい人材を韓国国内だけじゃなく世界中から集めなければならない。だから、スカウトが色々なところに駐在しています。日本からもTWICEのミナ・サナ・モモがオーディションに参加して加入しましたよね。いい人材がいたら、オーディションに呼ぶというシステムなんですね。
　
　

MISAMO Opening Trailer

　
　
――海外から人材を集めるんですね。

◆アメリカは、みんなアメリカンドリームを夢見て、自らハリウッドやニューヨークに行ったりしますが、今でこそ韓国を目指す人もたくさんいるけれど、それは最近じゃないですか。ここまで韓国のエンタメ界が大きくなったのは、自分たちでいい人材を集めたからなんですよね。そこが韓国の強みかなと思います。

――いい人材を集めて育てていくのですね。

◆そうです。若い人材を集めますが、育成期間は非常に長いです。BTSのジミンのように、稀に練習生期間が1年でデビューできる人もいたりしますが、基本的には3年から5年ぐらいの練習生期間を経てデビューする人が多いですね。デビューまで時間をかけて準備するので、デビューした時にはもう皆さんすごく実力がある状態です。

――だから、すぐにファンが引き付けられるような魅力が出るのですね。

◆そうですね。韓国は育成型アイドルではなく、完成形アイドル。完璧な姿でデビューするスタイルです。