そういえばこの間、速水もこみちがローマから南イタリアへ540キロ続くアッピア街道を辿る旅番組『ローマ街道 タイムトラベル』(NHKBS 2023年)を見て、とっても面白かった。山下智久がソウルの市場を散策してちょっとした市井文化に触れる『挑戦者・山下智久』(Hulu、2023年)もそうだったが、ひとりの俳優やアーティストが、異邦人として異国の空気にさらされるときのリアルな手触りというのは、格別の感動がある。その人の視線や視点を通じて見る世界の見え方がそれぞれ新鮮に感じるからなのか。それとも異国のロケーションに対する照り返しのような映え方なのか。たぶん、そのどちらでもある。
まだまだ箱推しは困難なぼくは、もこみちに負けない長身を誇るミンギュの存在感には、否が応でも目が向いてしまい、ミンギュに導かれながらこの旅行記を見ていたところさえある。コロッセオ前での彼はとても自由な人に見えた。次にどんな行動に出るのか、予測不可能な魅力がいい。エピソード2では、朝から近くの店にサンドイッチを買いに行く。スタンド席でみんなそろって美味にありつく中、ミンギュはひとりすこしだけ輪から外れた位置で頬張る。「すでにサンドイッチと2人だけの世界」という字幕が表示されて、やっぱり自由な人なんだなと。
で、注目は彼の右手小指の指輪。これが段違いにイケてるのなんのって。パリコレのディオール会場で山下智久とのツーショットが話題になったけれど、そのときも手元では右手小指の指輪がひときわ輝いていた。ぼくみたいなマフィアやギャング、ヤクザ映画好きにとっては、小指の指輪はタフガイの象徴的な持ち物。パリでもローマでも所構わずさりげないリングの艶っぽさを光らせるミンギュは、たぶん本場のイタリアン・マフィア顔負けだろう。さっきSEVENTEENのことを黄金グループと形容したけれど、古代ローマの平和と繁栄を意味するパックス・ロマーナ(パックスはラテン語で平和の意味)ならぬ、“パックス・ミンギュ”の魅力にこの旅行記のハイライトを見た気がする。
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