SEVENTEEN『NANA TOUR』はイタリア旅行記の決定版。平和を象徴する古代ローマ巡礼で“黄金グループ”に

“黄金グループ”として「Stay Gold」が約束された存在

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　さて、古代ローマというと、具体的にはどんな時代が想像されるのだろう？　皇帝が堅固な統治によって世界最大の帝国を築いた栄華だろうか。一口に古代ローマといっても、いくつかに区分され、皇帝が統治する時代は帝政ローマ期になる。実は、王国時代と共和制時代が帝政期に先行する。紀元前753年にローマが建国され、独裁者の王が追放され、ひとりの為政者に権力が集中することを嫌う元老院による共和政が採用される。

　いつの時代も例外的な英雄は必ずいて、有名なカエサル（シーザー）が輝かしい功績と圧倒的な支持によって終身独裁官に就くと、危機感をもった元老院議員がよってたかってカエサルを暗殺。結局、カエサルの養子となったオクタヴィアヌスが、紀元前27年に皇帝に即位し、帝政ローマが始まる。

　といった具合に古代ローマについての予備知識をこのくらいはおさえておくとして、王国、共和政、帝政、いずれにしろ黄金のような史実は、デビューから9年目を迎え、足掛け10年の歴史あるSEVENTEENのイタリア旅行記にはちゃんと記されているはず。SEVENTEENにとっては系列事務所の先輩であるBTSの最年少メンバー、ジョングクが「黄金マンネ」、つまり「完璧な末っ子」と形容されるように、古代ローマの息吹を全身で感じるSEVENTEENもまた“黄金グループ”としてまさに「Stay Gold」が約束された存在でもある。