美容と健康を考えた韓国グルメでまず知っておきたいのが「韓方（ハンバン）」の存在です。
韓方は、韓国において子供から大人まで深く浸透している伝統的な医学。
よく耳にする漢方は、古代中国の「中医学」がベースとなっているのですが、韓国にも同じように中医学が伝わり、それが独自に発展し現在の韓方となりました。
韓国の伝統的な食事は、人と自然の調和を追求する伝統韓方医学を取り入れたものが多いです。
美味しいだけではなく漢方に根付いた身体に優しい韓国グルメは美容や健康づくりにおすすめです。
特に今年の秋は、厳しい残暑からの寒暖差が激しく体調不良に陥りやすい傾向があります。
残暑の疲れからくる胃腸不良や疲労感など、韓方を意識した食事でケアしていきましょう。
参鶏湯（サムゲタン）は、若鶏のおなかにもち米や高麗人参、なつめ、栗などを詰めて長時間煮込んだスープ料理。
人気の韓国料理ですが、高麗人参のほか、にんにく、栗、なつめ、銀杏など、韓方医学の観点から血流をよくして、汗を出し身体を温める食材がたくさん使われています。
そのため、日本では土用の丑の日にうなぎを食べるように、韓国では夏にポンナルという参鶏湯などの滋養食を食べる日があります。
しかし、参鶏湯＝夏の滋養強壮の食事だけで終わらせるのはもったいないです。
食欲がないときも食べやすい優しい味で身体もぽかぽかに温まるので、寒さを感じ始める秋にもおすすめの韓国グルメ。
食欲がないけれどしっかり食べて元気を出したいとき、風邪気味なときに参鶏湯はおすすめです！
タッカンマリも韓国で人気の鶏料理。
鶏一匹を丸ごと煮込んだ素朴ながらもダイナミックな鍋料理です。
こちらも鶏のダシ、コラーゲンがたっぷりのスープが楽しめます。
冷えた身体に染み渡るタッカンマリのスープを飲めば、身体の中からじんわり温まるのを感じられるはず。
韓方では、”鶏はおなかを温めて気を補う食材”とされており、柔らかく消化吸収がよくて胃腸に負担をかけにくいので、食欲不振のときにもおすすめの食材。
牛肉や豚肉も美味しいですが、胃腸がお疲れ気味のときには鶏肉がぴったり。
筆者も韓国旅行では、疲れが溜まってきた後半にタッカンマリや参鶏湯をよく食べています。
食欲増進やスタミナアップに効果的なにんにくとも相性抜群のタッカンマリ。
口臭を気にしなくていいときは、ぜひタッカンマリにたっぷりのにんにくをプラスして食べてみてください。
ボリュームがあるものを食べたいけれど野菜もしっかり食べたい！ というときにおすすめなのがユッケジャン。
ユッケジャンは、細く割いた牛肉とねぎ、わらび、もやしなどの野菜をピリ辛に煮たスープ料理です。
真っ赤なスープが特徴で、お肉も野菜もたっぷり食べながら身体を温めることができるので、寒くなり始めた季節にもぴったりなグルメ。
その見た目から激辛に見えますが、それほど辛くなくお肉と野菜のコクが感じられるおすすめのスープ料理です。
胃腸の疲れからお米をそのまま食べるのがつらいときは、スープにごはんを入れてクッパにして食べると食べやすいですよ。
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