一方、休日感が強調されるほど、山Pの多忙さがむしろ際立つように思う。
『挑戦者・山下智久』配信開始直後の9月3日、名古屋、神戸、横浜の3都市7公演を駆け抜けた5年ぶりとなるアリーナツアー『TOMOHISA YAMASHITA ARENA TOUR 2023 -Sweet Version-』の千秋楽を終えた。さらに、7月19日にリリースされたニューアルバム『Sweet Vision』もまた5年ぶりのアルバムリリースとなった。
同アルバムでは、アーティスト山下智久の音像を遺憾なく浮かび上がらせている。例えば、ファーストトラック「Anima」。荘厳なオルガンがイントロをかき鳴らしたかと思えば、バスドラのキックがビートを刻み、重くも軽快なベースがくぐもったリズムパターンになる。こうしたバックトラックに対して、山Pがボーカルを乗せていく。こんないいR&Bナンバーを作曲し、聴かせてくれるのか。R&Bをこよなく愛するぼくとしては、長く聴き続ける愛聴ナンバーになりそうだ。
他の収録曲でもタイトルトラックの「Sweet Vision」など、山Pによるリリック含め、聴きどころ満載。アーティストとしての確かなビジョンを楽曲ひとつひとつに宿らせる。シンガーとしての全米進出もそう遠くはなさそうな気がするするのだが、9月15日からはHuluで日米仏合作オリジナル製作ドラマ『神の雫/Drops of God』が配信されるなど、俳優としての近年は海外作品に軸足を移している。
『挑戦者・山下智久』の後半では、山P本人の口から異国の地でキャッチした大切な経験について語られる。発する言葉の節々に感じるのは、とにかく飾らない姿勢だ。これまでも、これからも飾らない山Pだからこそ、遠く世界の舞台でも果敢に挑める。なるほど、配信タイトルの“挑戦者”とは、言い得て妙ではないかと思う。
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