任盈盈の父親であり、かつては魔境・日月神教の教主でした。東方不敗の罠にはまったことで、教主の座を終われ、監禁されていたところを令狐冲によって助けられます。その後、東方不敗への復讐を誓い、吸星大法を編み出したことで強力な内功を誇ります。
演じる呂暁禾は、1945年3月26日生まれ、黒竜江省チチハル市出身の俳優です。『高山下的花環』や『大愛無言』など映画の出演も多く、第5回中国映画金鶏奨（Golden Rooster Award）の最優秀男優賞など多くの受を受賞しています。
出演作品一覧（※カッコ内は制作した年）
『熱恋・海南島』（1989年）
日月神教の教主で、葵花宝典を会得しています。その強さは、令狐冲や任我行など名だたる使い手が束になっても叶わないほど。
演じる茅威淘は、1962年8月8日生まれで、浙江省の出身です。高校卒業後から劇団に所属し、数々の舞台経験があります。伝統的な基礎を踏襲しながらも、現代の感覚も取り入れた魅力のある演技に定評がある芸術家です。
華山派の総帥で、華山派の絶技である紫霞功を会得しています。気功の大家として知られ、思慮深く野心家でもあります。捨て子であった令狐冲を引き取り育てたことで、令狐冲にとっては大恩人でもあります。
演じる巍子は、1956年2月25日生まれの寧夏回族自治区出身の俳優です。中国を代表する役者で、東京国際映画祭で受賞した『天国逆子』などにも出演しています。また、2016年にはテレビドラマ『陸中一号』の主演を務めるなど、その人気は衰えを知りません。
岳不群の娘で、かつては令狐冲を慕っていましたが別の男性と恋仲になります。そのことで令狐冲への態度は冷淡となり、令狐冲を振ったあとに結婚。その後、結婚相手により殺されます。
演じる苗乙乙は、1975年生まれの浙江省出身の女優です。さまざまなテレビドラマに出演しており、中国と韓国の合同制作である『安重根』では、韓国において優秀女優賞を受賞しました。
出演作品一覧（※カッコ内は制作年）
『武則天』（1995年）
『関中秘事』（2004年）
『金婚』（2006年）など
『笑傲江湖』は、正派と魔教が争い続けている江湖を舞台とする全40話の武侠ドラマです。主人公である華山派の令狐冲が、ある老人を助けたことから正派と魔教の両方から追われるところから物語は始まります。
それまで平凡な剣士であった令狐冲が、ひょんなことから秘伝書をめぐる正派と魔教の戦いに巻き込まれる物語です。宗派同士の戦いだけでなく、正派・魔教それぞれ内部のクーデターなど敵か味方かわからなくなるほど、複雑に絡み合う人間関係…
金庸氏の作品の中でも傑作とされている作品であるだけに、息つく暇もないほど物語は加速していきます。
大切だと思っていた師妹・岳霊珊が離れ、敵だと思っていた魔教・任盈盈に令狐冲は惹かれていくのです。正義と悪、虚偽と真実、白と黒、多くの宗派の陰謀が絡み合いながら物語が進む中で、最後は育ての親である岳不群を手にかけます。味方だと思っていた岳不群の策略が露呈し、令狐冲は自分が大切だと思う人のために戦ったのです。
戦いが終わり多くの犠牲を出したあと、静まり返った江湖で令狐冲と任盈盈は共に『笑傲江湖』を笛と琴で奏でます。作品名や作中の曲名ともなった『笑傲江湖』には、「江湖のしがらみを笑い飛ばす」といった意味合いが込められているのです。
笑傲江湖（2001年大陸版）第一話
テレビ画面でより迫力のある映像を満喫したい方には、DVDでの視聴がおすすめです。
AmazonではDVDのほかに小説の取り扱いもあり、『笑傲江湖』は映像でも小説でも楽しめる作品となっています。2018年にはリメイク版として『笑傲江湖 レジェンド・オブ・スウォーズマン』も放送されており、今なお、話題が尽きない作品となっています。
今回は、2001年に放映された中国ドラマ『笑傲江湖』の登場人物やキャスト、ネタバレを含んだあらすじを紹介しました。魅力的なキャラクターはもちろん、ドキドキハラハラするアクションシーンや大どんでん返しなど、とにかく目が離せない作品となっています。男性女性問わず楽しめる物語なので、ぜひ観てみてくださいね！
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