ここからは、魂のこもったキャストの熱演、ジャンルを超えた奥深き物語を深堀り！ 同作の魅力を筆者がたっぷりお届けします。
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ドラマ『ミスティ ～愛の真実～』以来、約6年ぶりにお茶の間へ復帰したキム・ナムジュ。「台本の持つ強い母性愛が私を説得させた」と本人も話す、ウン・スヒョンの持つ強い母性愛は同作一番の見どころです。
「ゴヌや～」と息子の名前を呼び楽しそうにはしゃぎ、発熱の連絡に顔色を変え、心配のあまり出張を中断して急ぎ足で家へと引き返すキム・ナムジュの姿は、愛する子を持つ母親、スヒョンそのもの。息子を失い、自責の念に苛まれ、ゴヌに会いたい一心で死の時を待つ空虚感、夫を思い冷たく別れを告げるすべての言動があまりに自然で「スヒョンは実在するのでは」と感じるほどにドラマに没入してしまいます。
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絶望にひれ伏し、嗚咽交じりに泣き崩れながらも「もしゴヌが私を見たら…」と次第に自分を取り戻すスヒョン。その深い母性愛を激しく、時に繊細に体現するキム・ナムジュの卓越した演技は、子どもを持つ人はもちろん、そうでない人をも共感させてしまう強い説得力で見るものを惹きつけます。
実際にも2人の子を持つ母親として「世の中の母親の気持ちを代弁したい」と意気込むキム・ナムジュ。私生活で得た感情に加え、30年の演技経験からくる彼女の幅広く、深みのある演技に、圧倒されずにはいられません…！
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同作を通し「俳優チャウヌの演じるソンニュルがカッコいいと言われたい」と語るチャウヌ。これまで見せていたきらびやかなオーラを消し挑んだソンニュルは、これ以上失うものがない、心に深い傷を抱えた人物。彼にとってまさに新境地です。
その意気込みの根拠が感じられる、悲しみと謎に包まれたソンニュルの圧倒的空気感。「序盤から一気に引き込まれる」「目が離せない」「どこか危険な香りのする」ソンニュルは最高にミステリアスです。
注目したいのは、役の中で変化するソンニュルの感情。底知れぬ悲しみ、スヒョンとの出会いで溶ける心を繊細なせりふ回しと強烈な眼差しで体現。アイドル・チャウヌを一切感じさせない、俳優・チャウヌのまとうソンニュルの美しく、謎めいたオーラが好奇心を高めます。
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「ナチュラルなソンニュルのスタイルに合わせた」と本人も語る、無造作なビジュアルまでも完璧に演じるチャウヌの引力たるや計り知れず、その多彩な魅力に、ズボっとハマってしまうはず。
一層磨きのかかった演技に俳優としての成長を感じ、最高のハマり役で大変身を遂げたチャウヌの演技は必見です。
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スヒョンの夫であり、現役アナウンサーのカン・スホ役を演じるキム・ガンウ。「キム・ナムジュさんと相性が良く、実直でピュアな面を持つ俳優としてキャスティングした」とイ・スンヨン監督が語ったとおり、劇中ではキム・ナムジュと抜群の相性で幸せな夫婦、底なしの父性愛を体現しています。妻の一番の理解者であり、事件の真相を暴くキーパーソンでもあるため、回を重ねるごとに変化するさまざまな姿が物語に深みを与えます。
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スヒョンを実の姉のように慕い、ゴヌの死も自分ごとのように悲しむハン・ユリ役は『最悪の悪』『天気がよければ会いにゆきます』のイム・セミが担当。悲しみに包まれた雰囲気の中、エナジーあふれるユリを、快活で健康的なイメージを持つイム・セミが好演し、物語に明るさをもたらします。
そのほかにも名バイプレイヤーとして名高いパク・ヒョックォン、人気急上昇中の若手女優ヤン・へジなど、豪華俳優陣が集結。光る演技で同作を強力にバックアップします。
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