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かつて、数々の難事件を解決に導いた天才外科医ハン・ジヌは、都会を離れてひとり山奥でひっそりと暮らしていました。
そんなある日、街中で突然女性の体が発火し、焼死するという奇怪な事件が発生。
警察庁特殊捜査班の刑事であり、恋人でもあるカン・ギョンヒから助けを求められたジヌは、3か月という条件付きで、法医官事務所に復帰します。
そんな中、クァク・ヒョンミン率いる人工知能CODAS(コダス)を使ったチームが、人体内部での核爆発の可能性が高いと発表します。
CODASに強い興味を示したジヌは、彼に対抗意識を燃やしているクァクチーム長を上手く言いくるめ、2つのチームは共同捜査をすることに。
そんな矢先、2件目の人体発火事件が発生します。
AIに負けじと、自らの足で現場を捜査していたジヌとギョンヒは、そこで3件目の人体発火事件を目撃することに。
犯人の正体は、なんとパク・ジェスンという高校生だったのです。
彼はジヌに問い詰められ、悲しい事件の真相について自白を始めます。
ジェスンは成績が良く、奨学金をもらって留学に行くことが決まっていました。
母子家庭で育った彼は、自分の学費のために身を粉にして働く母親に、楽をさせてあげたい一心で、必死に勉強し、その枠を勝ち取ったのです。
しかし、支援者であった病院の院長と2、3件目の被害者たちが、息子を留学させたければ臓器を提供するよう、母親を脅迫。
さらにジェスンの母親は、臓器を摘出した後、事故に見せかけて彼らに殺された、1件目の人体発火事件の被害者だったのです。
ジェスンは強い復讐心から、母親がされたのと同じ方法で、彼らを殺害したのでした。
悲しい真実とともに解決を迎えた、人体発火事件。
ジヌたちが事件解決にほっと胸を撫でおろしたのも束の間、新たな事件が勃発します。
廃墟で発見された遺体には、人間によって噛まれた痕が残されていました。
さらに、事件の目撃者から、犯人は血走った眼で唸り声を上げ、まるでゾンビのようだったという証言が浮上します。
捜査の結果、犯人として1人の男が逮捕されます。AI分析の結果、この男が狂犬病に感染していることが発覚。
韓国国内ではここ数十年、発症の報告がされていない狂犬病の出現に、驚きを隠せないジヌたちでしたが、そんな中、新たに高校生3人の遺体が発見されます。
ジヌは高校生たちの調査を行い、彼らが学校で日常的にいじめをしていたことや、その被害者をかばった生徒が、過去に学校の屋上から転落し、現在も植物状態から回復していないことを知ります。
そして、植物状態である生徒の父親が獣医であることを知ったジヌは、彼といじめの被害者だった男子生徒が、事件の犯人であることを突き止め、事件は終結を迎えるのでした。
その後も、次々に事件を解決していくジヌ。
ある日、ジヌが1人捜査室に残って仕事をしていたとき、突然CODASが起動し、ジヌの名前を呼び始めます。
何者かと問いかけると、ハン・ジュウォンだと答えるCODAS。ジュウォンという名は、ジヌが幼い頃に呼ばれていた名前でした。
はっとしたジヌは、CODASのシステムに自身の過去の情報がプログラミングされていることに気づきます。
さらに、ジヌの過去を知る謎の男サンピルが現れたことで、彼は今まで封印してきた辛い過去と向き合うことに……。
ジヌは幼い頃、研究者だった母親の研究のため、とある施設に預けられました。
そこは、表向きにはよくある福祉施設でしたが、実は子どもたちを利用して、難病の治療法を研究している人体実験場だったのです。
サンピルは、そこでジヌと共に育った子どもの1人で、現在も秘密裏に続けられている人体実験を止めるため、ジヌの前に現れたのでした。
事実を知ったジヌは、サンピルと共に施設についての捜査を開始しますが、サンピルは捜査の途中で命を落としてしまいます。
サンピルの想いを胸に、捜査チームと共に実験の首謀者を追いつめ、無事に事件は幕を閉じます。
後日事件を全て解決し、自身の悲しい過去とも決着をつけたジヌは、晴れ晴れした気持ちでギョンヒとデート。
彼はギョンヒに指輪を渡し、ロマンティックなプロポーズをするのでした。
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