楽曲リリース前にコンセプトを説明する写真を公開している。舌ペロの仰角ショットやらモノクロームやらビジュアルから楽曲の情報が的確に伝わってくる。車が脇にずらりと並ぶ道路で日差しを浴びるバックショットには参ったなぁ。ミュージックビデオにもちゃんとつながるんだから。冒頭、ベッド上のテテが枕元のライトを点ける。暖色のライトがテテの顔を照らした瞬間、あぁ始まったなというときめきでリスナーのツカミは完璧だ。この暖色トーンの中、ひとり憂鬱そうに歯を磨いたり、買い物をしたりする。
ミュージックビデオ内のコンセプトはいかにも今風なラブソングのポップさを表現し、楽曲自体はブライソン・ティラーの「Don’t」(2015年)で打ち出されたトラップソウル移行のR&Bのサウンドをきちんと聴かせてくれる。そんな配慮と音楽的文脈に満ちた世界観をゆったり提示する。テテがお気に入り曲にあげる「Best Part(feat.H.E.R)」のダニエル・シーザーがフィーチャーされているジャスティン・ビーバーの「Peaches ft.Daniel Caesar,Giveon」なんかとセットで繰り返し聴いたらテテが提示したいものがよりはっきりしたかたちでこちらは鮮やかにキャッチできる気がする。
それこそスペッドアップ、スローダウン版のミュージックビデオを公開してもいいんじゃないか。ひとつの楽曲をさまざまなパターンで幾通りもの表現が可能なのがすごい。シングルだけでこれだけリスナーを満足させ、アレンジが無限にできてしまうテテの才能って。新曲がドロップされるたびに、こっちは柔らかなドロップキックを受けた感じ。ゆるやかなインパクトとでもいったらいいか。兵役中でもまだまだニューシングルをきっとサプライズ的に投下してくれるだろう。それがまとめられて一枚のフルアルバムとしてリリースされたらもうね、そりゃたまりませんぜ。
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