他の妃たちと争うことなく後宮で長生きしていくために、皇帝からの寵愛を必死に避けようとするお転婆なヒロイン。
相手役の皇帝は、他の妃とは違う型破りなヒロインに翻弄されながらも、次第に彼女に惹かれていってしまいます。
本作は、そんな2人を軸に描かれた時代劇ラブコメディです。
ドラマの中に出てくる表現や演出が現代的で、歴史ドラマの中ではとても親しみやすい作風となっています。
また、本作は『イタズラなKiss〜惡作劇之吻〜』、『美男<イケメン>ですね〜Fabulous☆Boys』などに出演している台湾の人気俳優・ジローが時代劇に初挑戦した作品でもあります。
甘い台詞たっぷりのツンデレ皇帝役に、視聴者やファンは大熱狂しました。
笑いあり、涙ありの展開で、ヒロインと皇帝の恋の行方に目が離せなくなることでしょう。
時代劇の衣装を身にまとってはいますが、小難しい話は一切出てきません。
中国の歴史ドラマが苦手な人でも、テンポよく進んでいくストーリーにハマること間違いなしです！
御史大夫の娘として後宮入りした步萌。
古来より後宮では、寵愛をめぐる女同士の争いが絶えませんでした。
不安になった步萌が寵妃について書き記された小説を読むと、どの物語も結末は毒死、溺死など悲惨なものでした。
長生きしたい彼女は、後宮で生き抜くために自分にルールを課します。
それは、皇帝からの寵愛を避けるというものでした。
皇帝と関わりさえ持たなければ、他の妃たちと揉める理由が全く無くなるわけです。
しかし、優秀な父を持つ步萌に、皇帝・温楼は興味を持ち、ひょんなことから夜伽の相手として指名されてしまいます。
彼女は早死にしたくない一心で、肥溜めに落ちたと嘘をつき、直接会うのを避けようとするのです。
その後も、友人の妃である曲碗碗を焚きつけて、温楼の興味がよそに向くように差し向けます。
しかし、なぜか作戦が裏目に出てしまい、逆に自分が注目される始末。
逃げ場が無くなり不測の事態に慌てた步萌は、温楼の顔面に頭突きを入れて、鼻血を出す怪我を負わせてしまいます。
普通なら死罪になるところでしたが、他の妃とは違う不思議な雰囲気を纏う步萌に、温楼は更に興味を持つように。
步萌は罰として、冷宮で10日間の謹慎処分となります。
禁足処分を命じられた妃は皆ひどく落ち込むものですが、皇帝と関わりたくない步萌にとっては、むしろ喜ばしいことでした……。
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