同名小説のストーリーをベースに制作されたドラマ『天涯明月刀』。
原作者・古龍の他の小説のキャラクターも登場するため、武侠小説ファンには堪らない一作となっています。
仇討ちのために感情を捨てて生きる主人公役を、多くの武侠ドラマに出演しているウォレス・チョンが務めました。
父を暗殺した犯人を捜す中で人情に触れ、少しずつ心を開いていく姿を迫真の演技で表現しています。
また、武侠ドラマからラブコメまで幅広い作品をこなしてきた台湾スターのバロン・チェンも出演。
主人公に人間らしさを取り戻させようと奔走するコミカルな役柄で、女装まで披露する熱演ぶりです。
ヒロイン役には、日中共同制作ドラマ『蒼穹の昴』のチャン・モンが抜擢。
主人公を一途に愛する女性役を切なく演じました。
武術界に門派が乱立し、野望と策略が渦巻く中、主人公は父を暗殺した犯人を見つけることができるのでしょうか！？
また、武術の使い手が繰り出す壮絶な技の数々も見どころの一作となっています。
武林の盟主であった楊常風が暗殺されてから20年。
後を継いで盟主となった向応天の誕生日を祝いに、六大門派が集まっていました。
しかし、誕生祝いとは名ばかりで、集まった人々は楊常風の墓から滅絶十字刀の奥義書を奪おうとしていたのです。
そこへ、楊常風の息子を名乗る傅紅雪が滅絶十字刀を手に現れます。
父を殺した犯人を捜し出し、仇をとると宣言してその場を去って行きました。
その場に居合わせた楊常風を慕う青年・葉開は、傅紅雪を追いかけ、彼と親しくなろうとしますが巻かれてしまいます。
ある晩、六大門派の1つである点蒼派の駱滔の留守中に、屋敷で妻が殺害される事件が勃発。
遺体には滅絶十字刀による傷痕が残され、人々は傅紅雪が犯人ではないかと疑います。
実は、駱滔は犯行時間に外出先で傅紅雪に遭遇していました。
犯人でないことを分かっていながら、妻の仇討ちを名目にして傅紅雪を襲撃する駱滔。
葉開が傅紅雪の助太刀に入り、駱滔たちは退却します。
一方、女手一つで何人もの孤児たちの育てている周婷は、色仕掛けで生活費を稼ぐ毎日。
ある時、偶然に葉開を見かけ、彼に近づきます。
周婷に金が必要な事情があると悟った葉開は、「色仕掛けで傅紅雪を落とすことができたら1万両やる」と提案するのでした。
1万両のために傅紅雪につきまとう周婷。
そこへ、持病のある孤児・小雨が周婷を追って来ますが、発作を起こして倒れてしまいます。
慌てて医師のもとへ連れていきますが、生活のために自分の血を換金していた周婷は、貧血を起こして倒れてしまいます。
傅紅雪はそんな2人を家へ送り届けるのでした。
ある日、「駱滔の妻殺しの犯人は傅紅雪ではない」という手紙が武林に届きます。
そこには小李飛刀が同封されていました。
小李飛刀の使い手であり、信頼が厚い李尋歓からの手紙だと思った人々は、駱滔の妻の遺体をもう一度調べることに。
しかし、霊安堂に何者かが侵入して放火し、駱滔の妻の遺体が燃やされてしまったのです。
傅紅雪の仕業ではないかと疑い、再び傅紅雪を攻撃する駱滔。
傅紅雪をかばった周婷は、駱滔の放った毒針を胸に受けて瀕死の状態に陥ってしまいます。
傅紅雪が危険を冒して毒を吸い出して看病してくれたお陰で、周婷は一命をとりとめました。
その頃、自称「武林の至宝」の公子羽が、門派間の対立を引き起こすため、武林内の格付けを発表します。
隠棲中の李尋歓から小李飛刀の使い手を継ぎ、天下一の暗器使いに選ばれた葉開は、他の使い手たちから命を狙われる羽目に。
葉開は追手を欺くため、女装して逃げることにします。
その道中で、葉開を名乗る男装をした女性と知り合います。
彼女は格付けで天下一に選ばれなかった南宮家の娘・翎であり、葉開をおびき出して倒すために男装していたのです。
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