『オマージュ』は、主人公の49歳の女性、ジワンがプールで泳ぐシーンから始まるのですが、最初は彼女が『パラサイト 半地下の家族』で家政婦を演じていたイ・ジョンウンだと気付きませんでした。
ジワンは、本作の監督であるシン・スウォン自身を投影させたキャラクターなのですが、イ・ジョンウンは見た目から歩き方まで、シン監督そっくりに体現していて、非常に高い演技力を持つ女優なので、『パラサイト 半地下の家族』の時との印象が全く違ったのだと思います。
ジワンは映画監督ですが、なかなかヒット作が出ず、「プールで休まずに泳ぎ切れたら観客動員数が20万人を超える」という願掛けのようなことをしたりしています。
でも、3作目の『幽霊人間』の動員数も思わしくなく、愛息子のボラム(タン・ジュンサン)からは「母さんの映画はつまらない」と言われてしまいます。
©2021 JUNE FILM All Rights Reserved.
夫のサンウ(クォン・ヘヒョ)と生活費のことでちょっとした言い争いになる中、新作を撮る目途が立たず、頭を抱えるジワン。
そんな時、ジワンは後輩から「ギャラは安いが意義のある仕事」だというアルバイトを紹介されます。
それは、1960年代に活動した女性監督ホン・ジェウォン(キム・ホジョン)が残した映画『女判事』の修復作業でした。
音声が欠落していたり、フィルムの一部が失われたりしている『女判事』。
当時、その映画に関わっていた人に会って話を聞くうちに、ジワンは映画業界での女性の生きづらさが現在よりもずっと大きかったことを知ります。
©2021 JUNE FILM All Rights Reserved.
コメントしてポイントGET!
コメントがまだありません。推し俳優や推し作品について語りましょう!!
あなたの好きな恋愛ドラマは?