「傷の連帯」とは何か。戦争孤児も、脱北者の若者も、朝鮮戦争や南北分断によって傷を負いました。ここに、日本で『ポーランドへ行った子どもたち』が劇場公開されるにあたって、サンミさんが寄せたメッセージから抜粋して掲載します(全文は公式サイトにあります)。
「1950年に勃発した朝鮮戦争により親を失い、傷を負った戦争孤児たちの話は、北東アジアの国々と歴史的に関わりのある話でもあります」
©2016. The Children Gone To Poland.
「現在進行形の傷、ウクライナでつらい思いをしている子どもたちもまた、しばらくすれば人々の記憶から消えてしまうかもしれませんが、共通する話だと思います。日本の観客の皆さんも、韓国・北朝鮮の隣国の市民として、またウクライナ問題が起こっている同時代の世界市民として、『ポーランドへ行った子どもたち』を見て、『傷の連帯』を感じてもらえればと願います。世界のどこかで今も起こっている、子どもたちに向けられたすべての『暴力』がなくなることを祈っています」
©2016. The Children Gone To Poland.
ウクライナからポーランドへ避難する人々のニュースが報じられた後、『ポーランドへ行った子どもたち』を見たのですが、1950年代には北朝鮮から戦災孤児がポーランドへ送られていたという事実を知り、また、ソンさんのような脱北者が抱える傷を知ることで、「傷の連帯」を感じることができました。ソンさんを優しく抱きしめるサンミさんの姿からは、深い愛情が伝わってきました。
©2016. The Children Gone To Poland.
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