児童相談員として働くウギョンは、公私ともに順風満帆な日々を送っていました。
児童心理カウンセラーとして子供たちからの信頼も厚く、自身ももうすぐ誕生する第二子を心待ちにしていたある日、彼女は車の運転中に少女を轢いて死なせてしまいます。
パニックになりながらも、取り調べを受けに警察署に向かったウギョン。
ですが、そこで見せられたドライブレコーダーには、見知らぬ少年の姿が映っていたのです。
自分が轢いてしまったのは、確かに緑のワンピースを着た少女だったはずなのに……。
そしてその日を境に、ウギョンの周りでは不可解な殺人事件が次々に起こり始めます。
さらに不思議なことに、ウギョンが向かう先には必ず緑のワンピースを着た少女が忽然と現れ、一瞬で姿を消すのでした……。
捜査の結果、事故は偶発的なものだったということで、ウギョンは不起訴処分となります。
これで全てが終わったと安堵しながらも、時折自分の前に現れては何かを示唆して消えていく緑のワンピースの少女が頭から離れないウギョン。
仕事にも復帰し、再スタートを切ろうとした矢先、ウギョンは第二子を死産してしまいます。さらに夫の浮気が発覚し、ウギョンは離婚することに……。
不幸の連続に、心身ともに疲れ果てるウギョンでしたが、そんなある日、強力係の刑事ジホンとスヨンが彼女のもとにやってきます。
2人が担当している連続殺人事件の全てにウギョンが関わっていることが分かり、話を聞きに来たと言うのです。
自分が警察の捜査線上に浮上していると知って驚くウギョン。しかし、殺人事件の関係者との関わりをジホンとスヨンに話すうちに、被害者たちは全員、児童虐待の加害者だったことが明らかになります。
さらに、緑のワンピースの少女が現れた時に新たな殺人が起こっていることにも気づいたウギョンは、2人と共に事件の真相を突き止めるべく動き始めます。
そして3人は、“赤い涙”と呼ばれる謎の人物の存在を知ることに……。
連続殺人事件の関係者が、事件前に必ず“赤い涙”と呼ばれる謎の人物と接触していることに気づいたジホン、スヨン、ウギョンの3人は、赤い涙の正体を追います。
しかし、いつも寸前のところで逃げられてしまい、なかなか赤い涙の核心に迫る証拠を見つけられない3人……。
それでも粘り強く捜査を続ける3人は、赤い涙が児童虐待の加害者のみを狙って犯行を重ねていること、そして事件のあと虐待から解放された子供たちの生活環境が改善していることに気づきます。
赤い涙は本当に悪なのか、葛藤するウギョン……。
そんな時、ウギョンに1通のメッセージが届きます。それは、なんとあの”赤い涙”からのものでした。
赤い涙は、ウギョンに「緑のワンピースの少女とウギョンの家族についての秘密を知っている」と話します。
ウギョンは、警察には知らせないという条件と引き換えに、赤い涙によって自分自身も知らない過去に導かれていきます。
赤い涙と接触したことで、自分自身に7歳以前の記憶が無いことに気づいたウギョンは、母親にも過去について尋ねますが、なぜか冷たくあしらわれてしまいます。
不審に思ったウギョンは、赤い涙から送られてくるヒントを元に、ひとり真相を探り始めます。
そして、衝撃の真実にたどり着くのです……。
なんと、たびたびウギョンの前に現れては事件を示唆して消えていった緑のワンピースの少女は、幼き日のウギョンの妹だったのです。
さらに、現在の母親と妹は実の家族ではなく、父の再婚相手とその連れ子だったことが判明します。
実の妹は、ウギョンが幼いころに継母からの虐待の末に亡くなってしまっており、その事実を隠すために父親と継母が連れ子を妹の身代わりにしていたのです。
さらに、見つからないように暖炉に埋められた妹の遺体を発見したウギョン……。
その一部始終を目撃した幼き日のウギョンは、ショックのあまり記憶を封印してしまっていたのでした。
あまりにも残酷な家族の裏切りに、衝動に駆られて継母を殺そうとするウギョンでしたが、そこに再び緑のワンピースを着た妹が現れウギョンを止めます。
妹のおかげで我に返ったウギョンの元に、赤い涙から再びメッセージが届きます。
ウギョンが真実にたどり着いたことを知った赤い涙は、「継母を許せるのか？」と問いかけます。
ウギョンは悲しい殺人の連鎖を断ち切るため、継母の殺害を餌に赤い涙をおびきだすことに……。
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