自粛期間中のあの人気イケメン俳優もドハマり！？Netflix配信韓国ドラマ『愛の不時着』『梨泰院クラス』

■『愛の不時着』大ヒットの理由

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2020年2月にNetflixで配信され、世界190ヶ国で瞬く間に話題が飛び交い、大ヒット作となったのが韓国ドラマ『愛の不時着』だ。『梨泰院クラス』や『サイコだけど大丈夫』、『青春の記録』など同年のNetflix独占配信の韓国ドラマはどれもが大ヒットを記録しており、Netflixは韓国コンテンツに巨額の投資を発表している。日本では山﨑賢人主演の『今際の国のアリス』（2020）がオリジナル作品として配信されたが、その他の実写オリジナル作品は韓国ドラマ作品ほどには振るっていない。Netflixの韓国オリジナル作品の火付け役となった『愛の不時着』は、なぜこれほどまでに多くの視聴者の心を捉え、大ヒット作となったのだろうか？

日本で社会現象となった韓国ドラマと言えば、『冬のソナタ』（2002）が懐かしい。韓国人イケメン俳優の元祖的な存在である主演のペ・ヨンジュンがお茶の間から爆発的な人気を獲得し、ヨン様ブームが巻き起こったのだった。最近ではBTSなどのボーカルグループの人気が凄まじいが、日本人はとにかく韓国人イケメンが好きらしい。『愛の不時着』で北朝鮮の将校役を演じたヒョンビンも当然日本人ファンの胸には刺さりまくった。ヒョンビンの相手役の財閥令嬢を演じたソン・イェジンは、日本でも大ヒットを記録した映画『私の頭の中の消しゴム』（2004）でおなじみの韓国を代表する女優である。そんな美男美女の二人がヒーローとヒロインを演じ、それが韓国ドラマらしい御涙頂戴のメロドラマ調で描かれたら、これはヒットしないはずがない。

また、イェジン扮する財閥令嬢のユン・セリが自社のパラグライダー試行試験中に竜巻に巻き込まれて、不時着してしまう北朝鮮という舞台が日本人にはアクチュアルな設定だったことも話題に繋がった。ヒョンビン演じる北の将校リ・ジョンヒョクは、韓国と北朝鮮を隔てる軍事境界線の国境警備を担う超エリートであり、日本人がテレビ番組などでみて抱くイメージに近い厳しく訓練された軍人然とした人物だ。それに対して何とも運悪くパラグライダーで38度線を越えて不時着してしまうようなユンと厳粛なリがドタバタのやり取りを繰り返しながらラブロマンスに発展していくというラブコメの定番的展開が国境を越えて広く指示されたのだ。