新しい王妃を迎えて王宮に戻る王イ・ギョン(キム・ミンギュ)。その道中に、銃を手にする怪しい人々の集団に襲われ、王と王妃は殺されてしまいます。都城最高の情報屋でありながら巫女でもあるカン・ウンボ(チン・セヨン)は、犯人が何者なのかを探るため、王と王妃の遺体安置場所へと出向きます。すると突然、息を引き取っていたはずの王が生き返り、その姿を目撃してしまったウンボ。やがて、亡くなった王妃に関して、10年前に生き別れた自分の双子の姉だったという衝撃の事実が発覚します。そこでウンボは、姉を殺した犯人を追うことを決意。王室で騒ぎが巻き起こる中、大司憲として政治を行うペク・ジャヨン(オム・ヒョソプ)はウンボに、王室での新しい王妃探しの行事“揀択”への参加を提案するのですが・・・？！
李氏朝鮮の時代に、実際に執り行われていた“揀択（カンテク）”とは、王妃や世子嬪(セジャビン＝王の後継者の妻)などとして誰を王室に迎え入れるのか、その“女性選び”の行事のことで、正式名称で“揀擇”と記載されます。揀擇では、まず事前準備として“嘉礼都監（カレトガム）”という官庁を臨時に設置。すると、王室へ嫁に出られる身分のすべての女性に対して禁婚礼が出されます。そして、候補者として申告された女性の中から、“初揀擇”、“再揀擇”、“三揀擇”という3段階の揀擇を実施。韓国の時代劇ドラマや時代劇映画には、王室を目指す女性の姿が描かれている作品も多く、行事の名称までは分からなくても、どのような事が行われていたのか、王室の女性選びがどれだけ大変なものであるか、何となくイメージできるという方も多いのでは？！現代のサバイバルオーディション番組などをよく観る方であれば、王室に入ることを“デビュー”に例えて、書類審査→面接→公開投票などに当てはめると分かりやすいですよね。
王室入りを望まない女性が世子嬪になったり、結婚相手との間に何の愛情も無さそうだったりというイメージさえ浮かんでしまいがちの揀擇ですが、やはり韓国の歴史ドラマならではの設定！『カンテク～運命の愛～』では、複数の女性候補者が登場するだけでなく、主人公ウンボが“亡くなった王妃”の双子の妹であるという点が、ドラマのキーを握る宮廷ラブロマンスです。女性たちの一世一代の大勝負が進むにつれ、王から想いを寄せられるようになるウンボ。さらには、王の暗殺計画が飛び出す衝撃的な展開も！揀擇の裏側に潜む宮殿の人々の目的や企み、女性たちそれぞれの思い、やがて自分の正体を明かして宮殿を出ようとするウンボの運命にも目が離せません！
主演の二人以外にも、キャストに注目したいこのドラマ。メインキャラクターには、韓国ドラマ好きの方にはすっかり馴染みのある個性派俳優イ・シオンをはじめ、特に時代劇ドラマで一度は見たことがあるであろうイ・ジェヨン、ソン・ビョンホといった俳優陣も名前を連ねています。女優陣には、二世タレントとして知られるイ・ヨルム、ガールズグループ“HELLOVENUS”出身のイ・ファギョム、各作品で主人公の母親役を演じることも多いチョン・エリなど。どのキャストたちも、これまでに観てきた作品とは少し雰囲気の異なる、新たな表情を見せてくれそうですよね。
日本でも話題作として人気を博した韓国ドラマ『カンテク～運命の愛～』。これまでにテレビでも度々、再放送されてきており、2021年はテレビ東京系“TVQ九州放送”で6月10日朝9時より放送開始されています。また、複数の動画配信サービスでも取り扱われており、“ Amazon Prime Video”や“U-NEXT”、“dTV”、“GYAO!”などで視聴可能。チン・セヨン×キム・ミンギュが織りなす注目の時代劇ラブロマンスを是非チェックしてみてくださいね！
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