映画『ステラ SEOUL MISSION』面白シーン
一見、主人公と悪役のボスが激しいカーアクションを繰り広げる男臭い作品かと思いきや、主人公がポンコツのレトロカーでスーパーカーを追い、ボスがそんな主人公の命を狙って追いかける、コメディ・アクション作品です。そのため、車好きな人やカーアクション好きはもちろん、子供や女性でも見やすく、家族で楽しめる映画となっています。
本作の見どころは何といってもヨンべとタイミングの悪すぎるポンコツ車のコミカルなシーンです。主人公の相棒となるのは、1980年代に一世を風靡したヒョンデの車“ステラ”というレトロカー。現在は2台しか存在しないという貴重な車を実際に使用して撮影しています。
ヨンべは、タクシー運転手をしていた父親が生前使っていた廃車目前のレトロな車ステラに乗って、社長の消えたランボルギーニを必死に追います。しかし、ステラは時速50kmしか出ず、部品が壊れたり不具合を起こしたりと、タイミングが悪いポンコツ車でした。このステラがヨンべの頭を悩ませる一方で、人間が入っているかのように愛着が湧き、物語を一層楽しませてくれます。
レトロカー“ステラ”でソ社長のスーパーカー“ランボルギーニ”を追うヨンべ。一方、車が消えた犯人をヨンベだと疑ったソ社長は彼の命を狙い、高級車を乗り継いで追い始めます。登場する度に車が変わるソ社長と手下たちの高級車コレクションにも注目です。
ソ社長と手下たちのユニークな掛け合いも本作の見どころ。ソ社長演じるホ・ソンテは、「顔見知りの俳優も多く、本読みやプライベートでもたくさん話し合う時間があり、2割か3割はアドリブだった」と語っています。
ヨンベの親友ドンシク役を演じたイ・ギュヒョンは、印象に残ったシーンについて、唐辛子が干された場所で繰り広げられるヨンベとのシーンを挙げています。本物の唐辛子が大量に干された場所での撮影はとてもつらく、撮影を重ねるごとに目や全身が痛み、最終的には2人で涙を流しながら撮影に臨んだのだとか。そんな人気俳優2人が体を張って挑んだ格闘シーンに注目です。
メインキャストの脇を固める個性豊かなキャラクターも、数々のドラマに出演する人気の俳優陣が演じています。
主人公の同僚チョルグ役には、『愛の不時着』『恋慕』『ハートビート』などに出演するコ・ギュピョル。ソン社長の手下チョン室長役には、『ゾンビ探偵』『他人は地獄だ』のイ・ジュンオク。ヨンベの亡き父親役に『結婚作詞 離婚作曲』シリーズのチョン・ノミンなど、韓国ドラマに欠かせないベテラン俳優たちが登場します。
さらに、男ばかりの追跡劇に華を添える貴重な女性キャストたち。主人公ヨンベの恋人、ソンヒをドラマ『カネの花～愛を閉ざした男～』パク・セヨン、妹役を『ポンダンポンダン 王様の恋』キム・スルギが演じています。
人気俳優の共演はもちろんですが、製作スタッフも魅力的です。監督は、観客動員数298万人を記録し“新たな韓国型コメディ”と称賛された映画『あの日、兄貴が灯した光』のクォン・スギョン。脚本は、世界各国でリメイクされた映画『完璧な他人』を手掛け、観客動員数1,000万人を突破し日本でも大ヒットした映画『エクストリーム・ジョブ』の脚色でも注目されたペ・セヨンです。
さらに、アクション監督には『犯罪都市』『新感染 ファイナル・エクスプレス』のチョン・ジェヒョン、撮影監督には映画『チェイサー』『哀しき獣』のイ・ソンジェと、ヒットメーカーたちが勢ぞろいしています。
映画『ステラ SEOUL MISSION』は、キャスト、製作とヒットメーカーたちが勢ぞろいし、韓国で興行収入2週連続第1位を記録したアクションコメディ作品です。老若男女が楽しめる見どころが、およそ1時間半に詰め込まれた家族で笑える映画です。2023年8月にWOWOWにて放送されるので、ぜひ家族でお楽しみくださいね。
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