韓国映画『三姉妹』は女優賞を総ナメにした痛みと滑稽さの変化球！

三姉妹それぞれの深刻な問題が描かれているにも関わらず、そこにはユーモア風味が加えられ悲喜劇に昇華されているのです。

◇タイプが違う3女優の競演が見どころ

ムン・ソリはイ・スンウォン監督が彼女を想定して脚本を書いたというだけあって、次女ミヨンをきりりと品良く演じていますが、熱心な信者で家族を完璧にコントロールしようとするあまり綻びが出てきたときの爆発ぶりは壮絶！

長女ヒスクのキム・ソニョンは生活の匂いをリアルに感じさせ、いつもおどおどした佇まいが印象的です。

劇作家の三女ミオクに抜擢されたのは元モデルから『ベテラン』（15）で映画デビューしたチャン・ヨンジュ。バツイチ子持ちの優しい男と結婚したものの極度のスランプで自暴自棄になるキャラを体当たりで演じました。