唐武徳3年(西暦紀元620年)7月、唐朝の最初の皇帝・李淵の次男として生まれ育った李世民は、父の命令によって東の洛陽に攻撃。大勝利を収めた息子の功績を認めた李淵は、彼を“天策上将”として重用し、様々な特権を与えたことから、李世民は皇太子並みの地位を獲得。その状況に、李世民の弟である李元吉は嫉妬して、兄で皇太子の李建成も自分の地位に危険が迫っていることを悟ります。そして、李元吉と李建成は協力し、とある作戦を計画。これが“玄武門之変”に発展するものの、のちに李世民は皇太子に。朝廷の人材を大切にしながら、着実に上り詰めた彼は、ついに皇帝の座に就きます。国号を“貞観”として20年余り、“貞観盛世”の盛んな時代が続くのでした。
Prince Gong's Mansion, Gong Wang Fu in Beijing, China
中国ドラマ『皇帝 李世民～貞観の治～』にて、その生涯が細かく映し出された李世民。彼が登場する作品として、これまで数多くのドラマが制作・放送され、ヒットを記録してきました。『皇帝 李世民～貞観の治～』と併せて、他の作品もチェックしてみてはいかがでしょうか？！李世民がどんな人物として描かれてきたのか、作品ごとの違いを見比べてみるのも面白いですよね。李世民が登場するドラマを一部、ご紹介します。
こちらは韓国ドラマ作品。高句麗の滅亡後に渤海を建国した初代の王、大祚榮の物語が描かれています。たミュージカルや演劇の世界で活躍し、人間文化財や康翎タルチュム芸能保有者としても知られる俳優ソン・ヨンテが李世民役を熱演。韓国と中国、どちらの国の歴史のストーリーも観られるドラマです。
こちらの作品も、『大祚栄』と同じく韓国ドラマ。新羅の第29代王である武烈王の波乱万丈な人生が、フィクションも取り入れられながら描かれた時代劇ドラマです。李世民役は、1957年生まれの俳優ユン・スンウォンが演じており、他のドラマとは一風変わった世界観が表現されています。
中国史上唯一の女帝であり、“中国三大悪女”の一人としても知られる武則天の半生が描かれたドラマ。武則天を見初め、惹かれ合う李世民の役はチャン・フォンイーが演じています。ヒロインの武則天と共に存在した李世民の生涯はもちろん、彼の性格や人情味も垣間見えるドラマとして楽しめる作品。日本でも大きな話題を集め、多くのファンをもつ『武則天 -The Empress-』は、世界的な女優としてその地位を確立させているファン・ビンビンが主演を務め、中国だけでなく、アジアや欧米などの世界の国々で広く知られている中国ドラマでもあります。
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