庭にいるムニョンのところにジュリが父親を連れてきます。
ムニョンは、父親の耳元で「本当に私がどんな娘か忘れたの?」と囁きました。
ムニョンの顔を見た父親は「なぜ今でもお前が生きているんだ」と言って、彼女を「怪物」だと叫んで襲いかかり、首を締めました。
看護師や介護士たちが駆け付けて、止めに入ります。ムニョンは倒れたまま笑い出しました。
バスで帰るガンテ、窓の外から、海岸沿いを歩くムニョンの姿が見えました。
ガンテは家に着き、サンテの恐竜のヌイグルミを洗いながら、ムニョンに言った言葉を思い出し、ため息をつきます。
ムニョンは歩き疲れて、靴を脱いで座り込みました。
ガンテの言葉を思い出しながら、「あなたも一生私が分からないわ」と呟きます。
蝶の羽をむしるムニョンですが、蟻を潰したりはしていません。サンテ同様に、蝶にトラウマがあるのではないでしょうか。
ガンテは、サンテのカバンの中にあった「ゾンビの子」の絵本を読みます。
ある小さな村に男の子が生まれました。
肌は青白く、目はとても大きかった。
男の子が成長するにつれ、母親は気づいた。
男の子は感情がなく、食欲だけがあるゾンビだと。
母親は人目を避ける為に男の子を地下に閉じ込め、よその家から家畜を盗んでは男の子に食べさせた。
ある時は鶏を、ある時は豚を。
数年たったある日、疫病がはやり村の家畜が全滅した。
大勢の人が死に、生き残った人々は皆村を後にした。
子供の為に残った母親は空腹で泣く子供に自らの足を切ってあたえ、腕を切って与えた。
そして胴体だけ残った時、母親は子供の元へ向かい残った身体を子供に委ねた。
胴体だけになった母親を子供が両手で抱きしめ、初めて言葉を発した「お母さんってすごく温かいね」。
子供が望んだのは、食べ物なのか、母の温もりなのか。出典元:「サイコだけど大丈夫」第4話本編
ガンテが子供の頃、家族3人で寝ている時、母親はサンテを抱きしめ、その後ろでガンテは母親の背中にしがみ付いて眠りにつきました。
子供の頃に求めていた母親の温もり。それを思い出しながら、ガンテは絵本を読んで涙を流しました。
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