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【台湾ドラマ入門にも!】台湾ドラマ『茶金 ゴールドリーフ』の魅力に迫る!

キャラクターそれぞれが伝える当時の台湾

© 2021 Taiwan Public Television Service Foundation

本作は、戦後の台湾を生き抜いた様々な立場のキャラクターがそれぞれに持つ生きづらさや制約を丁寧に描いています。本作に登場する第一の主人公・薏心は、名家に生まれながら、一人娘ゆえに他の友人のようによその家に嫁ぐわけではなく、婿を取ることをあらかじめ決められた人生を歩んできた女性です。冒頭で張家が勢揃いする儀礼の場でアヘン中毒で自由の利かない祖父、遅刻をしてきた父に代わって、家の代表として焼香をしようとしますが、当主に女性であることを理由に断られます。このことは当時の台湾の男尊女卑の思想を印象付けるのに一役買っていると思いますが、家の代表たる祖父や父もその座にあぐらをかいているのかと思いきやそうではありません。祖父や父はどちらも張家の分家に婿入りした婿養子の存在。彼らに求められたのは、家を維持させることであり、発展させることでも途絶えさせることでもありませんでした。野心を持ち事業を発展させることはもっての外。祖父がアヘン中毒であるのはそのことを本家に見せるパフォーマンスの一環でもあったことでしょう。

時代に翻弄された人々を描く

© 2021 Taiwan Public Television Service Foundation

また、彼らの茶ビジネスの行く末も一筋縄には行きません。台湾随一の茶商と呼ばれた“日光”ですが、作中、何度も廃業の危機に陥ります。その背景は戦後に台湾が日本より返還されたことや新貨幣制度など、彼ら自身にはどうすることもできない国単位の混乱がありました。窮地に陥った“日光”を薏心や福吉、そして“日光”の天才茶師山妹が幾度となく蘇らせる姿はまるで池井戸潤小説のごとき爽快感がありますが、乗り越えた先に再び理不尽な困難が待ち受けることを思うと胸が痛くなります。

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