SEOUL, SOUTH KOREA - DECEMBER 20: South Korean actress Song Hye-Kyo (R) attends
壮絶ないじめを経験した高校時代から十数年の時を経て、綿密に練った復讐(ふくしゅう)計画を実行に移し始めた女性。その目的は、自分をいたぶった者たちに、罪の代償を払わせること。
ソン・ヘギョが40代に突入し、相当の気迫で臨んだ本作。これまでのメロでは見せたことのない、深い絶望に苦しむいじめ被害者ムン・ドンウン役を全身全霊で演じています。
目を覆いたくなるいじめシーンは衝撃的過ぎて、見進めるのが躊躇されるほど。全身にアイロンの火傷を負い、大人になっても長袖を着れず、心も肉体もズタボロになった姿にショックを受けた方も多いはず。
そんな彼女が18年もの時間をかけた復讐計画を実行する様子に、視聴者からは「徹底的に復讐すべきだ」「どう痛めつけるのか楽しみだ」など主人公を応援する口コミが見られ、“過去にとらわれず未来を生きよ”というキレイごとでは片付かない魂の復讐劇があなたを夢中にさせます。
本作で初めて“復讐もの”を執筆したキム・ウンスクの筆力も健在です。 惨いいじめと復讐を被害者視点で展開しますが、暗く辛いだけでなく、主人公への感情移入を誘い、作品の世界へと一気に視聴者を引き込みます。
絶望的なシーンが続く中でも、ヨ・ミランとの前向きな会話、イ・ドヒョンとの感情のやり取りで心が和み、緩急ある構成や一つ一つのセリフが秀逸で、知らぬ間にドンウンの背中を押している自分に気づかされます。シリアスの中にも一時のオアシスを絶妙なタイミングで織り交ぜる、視聴者を飽きさせないキム・ウンスクの脚本はやはり見事です。
パート1の公開からわずか3日でNetflixグローバルTOP10の3位にランクインし、本国韓国をはじめとする19か国でTOP10入りする人気を見せた本作。前半だけの公開にも関わらずこれほどまでの人気を見せた作品は珍しく、特にタイではTheGloryThaiというハッシュタグをつけた校内暴力告発リレーが起こり、有名俳優が過去の誤ちを謝罪する社会現象にもなりました。
キム・ウンスクは「校内暴力は韓国に限った話ではありません。この作品は約190ヶ国で配信されますが、すべての国が共感できる普遍的なストーリーです。」と語るように、世界の現実社会に影響を与え、被害者へ勇気とエールを送った意義ある作品として価値が高まっています。
3月10日にパート2も公開され、最低な人間VSいじめ被害者たちの戦いにどう終止符が打たれるのか、その結末から目が離せません。
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