もともと韓国ドラマには貧しい生い立ちの人たちが、富裕層からどれほど蔑まれ差別的な言葉を投げつけられ、悔しさと悲しさとコンプレックスを溜め込むかをストレートに描くシチュエーションが数多く登場します。
それに加えてこのところ、お金に困っている人が突然、大金を手にしたときにどんな行動をとるのか？というシチュエーションの世界的大人気作『イカゲーム』（21）に続く『模範家族』（22）などが注目を集めています。
そのふたつの要素を掛け合わせ、さらに女性が主役となったのが本作です。
韓国の原題はあのオルコットの名作「若草物語」。パク・チャヌク監督の『お嬢さん』（16）で異彩を放つヒロインを手掛けた脚本家チョン・ソギョンは「もし『若草物語』の四姉妹が現代にいたら」をスタート地点とし、ストーリーを膨らませていきました。
監督は再放送や続編の要望が殺到している『ヴィンチェンツォ』（21）のキム・ヒウォン。主演のソン・ジュンギが本作にカメオ出演しているのも見逃せません。
美術監督は『お嬢さん』の独特の美しい世界観を作り上げた手掛けたリュ・ソンヒ。
この最強トライアングルで生み出された作品が『シスターズ』なのです。
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