韓国版アカデミー賞で5冠の快挙！『モガディシュ　脱出までの14日間』は骨太のエンタメ作

韓国大使役のキム・ユンソクは、サイコスリラー『チェイサー』（08）で青龍映画賞をはじめ名だたる主演受男優賞を受賞。あるきっかけで連続殺人犯を追い詰める元刑事のデルヘル店長を熱演。

その後も「哀しき獣」（10）からイ・ビョンホンとともに主演した歴史大作「天命の城」（17）まで活躍を続け、19年には「未成年」で監督デビューを果たし、自らも出演。まさに韓国映画界を牽引する存在です。

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北朝鮮大使役のホ・ジュノは古くはドラマ『オールイン』（03）ではイ・ビョンホン演じる主人公の義兄弟役、『朱蒙』（07）ではチュモンの実父ヘモス役で日本でも知られる存在に。最近では時代劇とゾンビをコラボさせた異色作 である『キングダム』（19 ／Netflix ）に出演。チュ・ジフン演じる王子イ・チャンの師匠であるアンヒョン大観役で重みのある演技を披露しています。

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実在した韓国の極秘暗殺部隊を描いた映画『シルミド』（03）では第41回大鐘賞最優秀助演男優賞を受賞するなど、出演作を挙げれば枚挙に暇がないほど屈指の名バイプレイヤーなのです。

このいぶし銀のふたりの対決は、最初は険悪ながらとぼけた可笑しさがあるのですが、後半のしみじみしたやりとりは本当に味わい深く心に響きます。

◇俳優としてカリスマ感が増したチョ・インソン

インソンといえば中毒者続出だったドラマ『バリでの出来事』（04）のジェミンが当たり役。

財閥御曹司のオレ様キャラだけど内面は不安定という役柄をときに激しくときにナイーブに演じていましたが、本作では俳優としての成熟ぶりに驚かされました。

これまでイケメンスターとして恋愛ドラマからアクション映画まで活躍してきた彼が、40歳を迎えキャリア20年にして、さらに演技に磨きがかかりカリスマ性がバージョンアップ！