口コミで人気の広がっている『時速493キロの恋』。視聴中の筆者が人気の理由を3つ紹介します！
主演のパク・ジュヒョンが、演者としてだけでなく、実際にOSTにも参加し歌の実力を披露しています。これまで主演俳優が参加することはありましたが、プロとして歌手経験のない女優が参加することは珍しく、広く報道され注目を集めました。彼女自身、プロとして活動したことはありませんが、中学生の時出演した歌自慢コンテストでSMエンターテイメントからスカウトを受けたことがあるそうです。その後女優の道へと進みましたが音楽は好きで、今でもバンド活動を行なっているほどの実力の持ち主なんだといいます。
そんな彼女が歌った曲は「私だけの季節」。愛を失った心を季節に比喩し、歌詞に想いを込めたバラード曲です。強すぎない主張の歌声に切なさと悲しみが感じられ、ピアノの旋律と合わせ深く抜け出せない切実な愛を訴えます。作中でもパク・ジュヒョン演じるパク・テヤンは傷をたくさん抱えた役柄のため、歌の歌詞とキャラクターの感情がマッチし、作品への感情移入を誘います。パク•ジュヒョン本人は今回のOST参加について、「視聴者の皆さんがより作品に集中できるよう、最大限真心を込めて歌いました。実力は足りないけれど是非聴いてほしいです」と感想を明かしています。
パク・ジュヒョンだけでなく、国民歌手であるパク・ジャンヒョンやTRI.BEのメンバーソンソンなど、歌唱力の高い実力派シンガーが参加しており、作品に一層の彩りを与えています。
本作は一見スポーツ青春ドラマのように見えますが、それだけでないのが『時速493キロの恋』の魅力です。昨年ヒットした『ラケット少年団』と比較される中で、『時速493キロの恋』はスポーツよりロマンスに重きを置き、恋愛の難しさ、人間としての成長、社会人選手としての苦難を描いていることから、少し大人なスポーツ青春ドラマといえます。スポーツだけでなく、ロマンス、青春、ヒューマンと、4つのジャンルがバランスよく構成されており、幅広い世代が楽しめる要素がふんだんに盛り込まれていることも人気の理由の一つです。
特に筆者が興味深かったのは、主人公たちがみな成人し、商業チームの選手として活躍する男女にスポットを当てている点です。試合の勝ち負けで年俸が上下したり、残留資格を得られるかどうかも全ては自分の実力次第という厳しい環境。友情やチームプレイが中心の、学校の部活とはまた違う、スポーツを職業とする彼らのプレッシャーや葛藤が、ストレス社会に生きる私たちにとってどこか身近に感じられ、観進めると共に夢中になってしまいます。彼らにとってスポーツはお金を稼ぐ道具に過ぎないのか…好きなものだから続けているのか…など、さまざまな事件を通し“自分らしい人生”について考え、一歩一歩足を前に進める姿には、“自分も頑張ろう”と思えるエールが伝わってきます。「人生において大切なものは何か」を見つける、彼らの人生という旅路を通し、視聴者もその苦楽を一緒に味わう、そんなストーリーが『時速493キロの恋』の魅力です。
本作は新人俳優がメインキャストを務め、異例の顔ぶれに放送前から熱い視線が注がれていました。主演を務めるにはみな経歴の浅い俳優だとして心配の声も上がりましたが、放送後、想像を遥かに超える安定した演技でお茶の間を驚かせる実力を見せつけました。
注目したいのは、主人公を演じたパク・ジュヒョンとチェ・ジョンヒョプ。パク・ジュヒョンはNetflixオリジナルシリーズ『人間レッスン』で百想芸術大賞新人賞を受賞した実力派女優で、これまで『マウス』『ゾンビ探知』なとに出演、ドラマ界期待の星として活躍しています。ドラマデビューは2019年と、女優歴は短いにもかかわらず、3年余りでテレビドラマのヒロインに抜擢され、これからの活躍により一層注目が集まっています。劇中パク・ジュヒョンは、カラダも心もボロボロになりながら、過去の傷を克服するためスポーツに専念するパク・テヤンをリアリティーたっぷりに演じており、その深い感情表現と涙の演技に高い実力を実感させられます。
そんなパク・テヤンに一途に恋をし、選手として、人として成長を遂げるパク・テジュンを演じるのは彼もまたライジングスターの1人であるチェ・ジョンヒョプ。WEBドラマ界のパク・ボゴムと呼ばれ、2017年からWEBドラマに多数出演し、その後大ヒット作『ストーブリーグ』や『シーシュポス: The Myth』『わかっていても』に出演し、その名を広めました。テレビドラマでは本作が初の主人公であるチェ・ジョンヒョプですが、人間関係に悩みながらも、頼れる凛々しい男性を見事に演じ、既に次期作に期待が高まっています。
作品を牽引しているのは新人とは思えない、この実力派2人の演技力ですが、チェ・ジョンヒョプは相手役パク・ジュヒョンについて、「彼女とはとても親しくなって、僕に足りない部分をジュヒョンさんが埋めてくれる。良いシナジー効果が出ていると思う。だからか、合う部分も多い」と相性の良さについても言及しています。もちろん、注目すべきは主演の2人だけでなく、ユニスの監督役にチョ・ハンチョル、コーチ役にイン・ギョジンなどベテラン俳優が脇を固めており、演技力の面では申し分ないキャストが集結している点も本作の魅力です。
『時速493キロの恋』はディズニープラスのスターにて独占配信中です！Netflix（ネットフリックス）やU-NEXT（ユーネクスト）など、他の配信サービスでの配信やテレビでの放送予定は現在ありません。
ご覧になりたい方は是非ディズニープラスのスターをチェックしてみてくださいね！
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