『万引き家族』が、第71回カンヌ国際映画祭で最高賞のパルムドールを受賞した是枝裕和監督。監督には、『海街diary』や『海よりもまだ深く』等でインタビューした際に、様々な家族のかたちを描いた映画を撮っていらっしゃる印象を強く受けましたが、『万引き家族』では血のつながりを超えた家族というものを独自の視点で描出し、カンヌほか数々の賞に輝きました。
今回、初めて韓国の俳優陣と共に、韓国オールロケの韓国映画『ベイビー・ブローカー』を演出した是枝監督ですが、やはり本作も家族がテーマとなっていました。
赤ちゃんをお金で取引するブローカーと、子供を赤ちゃんポストに置き去りにした母親、彼らを追う刑事という登場人物から、どのような家族の物語が紡ぎ出されていくのか……。
是枝監督が「(本作の)役者は、赤ちゃんまで含めて本当に見事です。役者を楽しめる映画なので、そこをぜひ堪能してほしいと思います」と語っているとおり、ソン・ガンホさんをはじめとするキャストの表情や動きから醸し出される名演技は秀逸。彼らの表現によって、人身売買という重いテーマを扱いながらも、心の深いところに届く、どこか温かい家族の結びつきを感じずにはいられなくなります。
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是枝監督は世界的な名監督ですが、ここまですごい顔ぶれがそろったことに、韓流ファンなら驚きを隠せないと思います。
国宝級俳優のソン・ガンホさんは言わずもがなですが、『義兄弟 SECRET REUNION』でガンホさんと共演したカン・ドンウォンさんも、近年だけでも『ゴールデンスランバー』や『新感染半島 ファイナル・ステージ』等の主演作がある、まさに“主役の星のもとに生まれた俳優”ですよね。
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『ベイビー・ブローカー』では、捨てられた子供がどれほど大きな傷を抱えているか知っている児童養護施設出身のドンスを演じており、ガンホさんが演じるサンヒョンと共に、ブローカーという犯罪行為に身を投じながらも、赤ちゃんの幸せを願う青年を好演しています。
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カン・ドンウォン
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