本作は、雑技団の花形として暮らしていたヒロインが、ふとしたきっかけで後宮入りすることになり、後に貴妃まで上り詰めるというサクセスストーリーです。
相手役の将軍は、皇室へ恨みを持ちながらも愛するヒロインを支えるために奮闘していきます。
貴妃と聞くと華やかなイメージがありますが、その快挙を成し遂げるまで多くの涙が流れていました。
同時にすれ違いの恋模様が描かれ、その恋愛ドラマさながらの展開は必見です。
実力派人気女優のハー・ホンシャンが演じるのは、明るくて華やかなヒロイン・葉凝芝。
そして、注目のイケメン俳優・シュー・ジェンシーは、葉凝芝を支える将軍・魏広を熱演しました。
美男美女が織り成す恋模様に、興奮必至の一作となっています。
更に、天真爛漫なヒロインが正義と勇気の象徴として活躍している姿が印象に残る作品です。
心を通わせた2人の運命はいかに……！？
皇后・鄭淑君(ていしゅくくん)は、朗坤(ろうこん)に有名雑技団の調査を依頼していました。
数ある雑技団の中から、鳳祥鳴雑技団の名を気に入った皇后は、轄司令の魏広(ぎこう)に仕事の依頼に向かわせます。
皇后は、数日後に開かれる誕生祝の宴の席で演目を披露する雑技団を探していたのです。
街へ向かった魏広は、街頭で見事な技を披露する鳳祥鳴雑技団を見つけ、観察を始めます。
すると、鳳祥鳴の花形で団長の娘・葉凝芝(ようぎょうし)が、椅子を高く積み上げて、その上で高難度の空中技を披露していました。
観客からは歓声が沸き、魏広も彼女の技に見入っています。
ところが、滴る汗が原因で積み上げた椅子が滑って崩れてしまう事故が発生。
バランスを崩した葉凝芝はそのまま落下しましたが、魏広が駆け寄り彼女を抱き留めたのです。
抱きかかえられた彼女は顔を赤くして、魏広の顔に見惚れていました。
そして、魏広は仕事の依頼の話を始めます。
銀500両という高額な仕事の依頼に舞い上がった彼女は、団長の許可なく快諾してしまいました。
団員たちも大喜びでしたが、団長をしている母・羅英(らえい)だけは、勝手に仕事を引き受けたことで不機嫌に。
宮中で失敗すれば、娘や団員たちが処刑されてしまうかもしれないと心配していたのです。
葉凝芝は必ず帰ってくると誓い、仲間たちと一緒に宮中へ向かいました。
初めて入る宮中に感動して、中にいる煌びやかな女性たちに目が行ってしまう中、彼女たちの前に皇姉・龐貞(ほうてい)が現れます。
葉凝芝は龐貞から、演目の最後に述べる祝辞の言葉を授けられますが、皇太后に喜んでもらえるのか不安になります。
それでも、龐貞から高価な耳飾りや水晶を褒美としてもらった葉凝芝たちは上機嫌に。
皇姉に授けられた通りに祝辞を述べることにしました。
偶然このやり取りを知った魏広は、嫌な予感がして急いで宮中へ。
そこでは、皇帝たちの前で鳳祥鳴雑技団の予行練習が行われていました。
見事な舞に、皇帝や皇后もご満悦な様子でしたが、演目の終わりに葉凝芝が述べた祝辞が物議を醸し始めます。
その結果、罪に問われ宮中に軟禁されることに。
皇姉は、皇后勢力を貶めるために葉凝芝を利用したのでした。
部屋から出る事を許されない状況でも、団員たちの心配をしていた葉凝芝。
そこへ突如、2人の兵士が現れます。
気を失わされて運ばれた先は、皇后や魏広がいる永徳宮でした。
鄭淑君は事情聴取し、騒動の黒幕が龐貞だと分かると、強気の姿勢で皇帝たちがいる皇宮へ乗り込んでいきます。
問題のある祝辞は皇姉によって言わされたものかと問われますが、どちらについても自分や団員たちの身が危ないと判断した彼女。
そして、本当の事は言わず、「菩薩に聞いた話です」と作り話ではぐらかすことにします。
調子付いた皇姉は、葉凝芝を厳しく非難。
更に、鳳祥鳴雑技団を指名して連れてきた皇后自身の責任問題の追及も始めました。
皇姉は当初の狙い通り、「皇后を廃するべきだ」と訴えたのです。
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