『風雨〈洛神賦〉』で人民文学賞を受賞した中国の人気作家・馬伯庸の『三国機密』を実写化した本作。
中国の動画配信サイトにて、なんと30億回を超える再生回数を記録しました。
漢王朝最後皇帝・献帝(劉協)に双子の弟がいたという設定で、新たな三国志を作り上げました。
国を滅ぼし兼ねない大きな秘密を抱えながらも、亡き兄の代わりに皇帝として漢王朝の再興を目指す主人公。
一緒に育った司馬懿、皇后の伏寿と共に強敵に立ち向かっていく彼を待ち受ける、陰謀や裏切り、そして秘密の恋。
予測不可能な展開に、最後まで目が離せない一作となっています。
そんな大胆でスリリングな歴史ロマンスを手掛けたのは、『三国志～司馬懿 軍師連盟～』の脚本家・常江。
ちなみに『三国志～司馬懿 軍師連盟～』では、司馬懿を中心に物語が展開していきます。
美男美女が多数出演していることでも話題を集めた本作。
主人公を演じるマー・ティエンユーをはじめ、エルビス・ハン、レジーナ・ワン、ドン・ジェらがドラマに華を添えます。
大胆な設定と飽きない脚本に加え、その物語を容姿端麗なキャストが演じる、今までにない「三国志」ドラマとなっています。
後漢末期、王朝は権力を失い、皇帝は曹操に操られていました。
その後も都を許都に定めるなど、権力の強さを見せつける曹操。
次第に曹操と王朝との間には大きな溝ができ、戦いが起きそうになります。
時は建安4年。
雪が降り積もる温県のある貧しい集落では、罪のない庶民が殺される事件が起こっていました。
そこに馬に乗った劉平と司馬懿が現れ、庶民を助けます。
その帰り道、彼らは西涼の兵を見かけて、乱世の争いの予感を身近に感じるのでした。
司馬家の屋敷に辿り着いた2人を、司馬懿の兄・司馬郎が出迎えます。
劉平は屋敷内にいる養父の元へ急ぎ、残された司馬懿は父親からの命令で県令に文を届けに行きます。
養父の楊俊や叔父が集まる部屋に到着した劉平。
曹司空(＝曹操を指す)からの命令で、劉平を連れて許都に赴任することになったと、叔父の司馬防から聞かされます。
司馬懿に挨拶をせずに都を向かうと言われた劉平は、戸惑いながらも12年間を過ごした司馬家の屋敷を後にします。
楊俊とともに馬車に乗る劉平は、道中で自分たちに近づく馬車を発見。
それまでにない不穏な空気を感じた劉平に対して、楊俊は自分たちの馬車を操縦する御者を殺し、馬車を停車。
馬車から降りた楊俊は、もう1つの馬車から顔を覗かせる人物に挨拶をすると、右腕を切断されてしまいます。
驚いた劉平は楊俊に駆け寄りますが、そこに顔を覗かせていた太尉・楊彪がやってきます。
右腕を失った楊俊の処置を施そうとする劉平。
「劉平が許都に行かなければ殺される」と言う楊俊に逆らえず、楊彪の馬車に乗り込むのでした……。
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