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【K-boardインタビュー】音が聞こえない、叫び声も出ない…『殺人鬼から逃げる夜』クォン・オスン監督

 

クォン・オスン

 

 
1981年生まれの脚本家・監督。
2011年に短編作品『36.5℃』を制作し、第15回富川国際ファンタスティック映画祭に出品される。
本作が長編デビュー作となる。
 
 
 
――聴覚に障がいを持つ主⼈公が殺⼈⻤に狙われるストーリーが⾮常にスリリングでした。⾳が聞こえないため、圧倒的に不利な状況の中、ギョンミは簡単にはつかまらない、機転が 利く⼥性で、とても魅⼒的なキャラクターです。ギョンミという⼈物を作り上げる上で、こだわった点、気を配った点を教えてください。

◆自主性のある人物にしたいと思いました。障がいを持っていますが、健常者と一緒に社会生活をする中で、他人に頼ったり助けてもらったりするのではなく、自分で何でも解決できる人物でこそ、劇中の事件に巻き込まれた時、ドシクという大きな障害物を突破していくギョンミの姿がより強靭に見えると思ったからです。
 
 

©2021 peppermint&company & CJ ENM All Rights Reserved.

 
 
◆また、ギョンミを英雄にするつもりはありませんでしたが、倫理的、道徳的観念の強い善良な人物にしたいという思いもありました。そんな人物にすることによって、選択の岐路に立たされたギョンミを見守る観客の頭の中に「自分だったら?」という問いかけが自然に浮かんでほしいと思ったのです。
 
 

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――ギョンミは母親と二人暮らしで、母親も聴覚障がい者です。父親や兄など、守ってくれる男性が家におらず、二人は助け合って暮らしています。二人とも言いたいことをハッキリ伝えられる強さを持っているところが素晴らしいと思いました。母娘を主軸にした理由は何でしょうか?

◆特別なきっかけがあって、母娘の関係を作ったわけではありませんでした。物語を構築していく過程で、相対的に弱者に見える複数の人物が殺人犯に追われた時、逃げるために弱者同士が連帯する様子をどう描こうかと悩みました。そして、手話を使って当事者だけが意思の疎通ができる母娘を思いつきました。今の時代に疎外された弱者の孤立したイメージを連想させる声なき叫びのように感じられ、二人のキャラクターをより確かに作ることができました。
 
 

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清水久美子 Kumiko Shimizu

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