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【K-boardインタビュー】人気実力派俳優イ・ジェフン、10年前の主演作『BLEAK NIGHT 番人』が日本初上陸

 

初心に返るために必要な作品

 
――『BLEAK NIGHT 番人』の撮影当時と現在を比較して、変わったと思うことは?

◆この映画を撮った時、とても寒かったのを覚えています。本作は独立系映画なので、現場の環境が劣悪で、食べるものもほとんど用意されなかったんですね。海苔巻きやおにぎり、カップラーメンくらいしか食べるものがなくて、みんなで本当に苦労しながら撮影しました。苦労の末に生まれたこの作品が、多くの人々に紹介され、多くの人々に愛されたことにとても感謝していますし、本作を通じて映画の同志に会うことができました。彼らとは今もご縁があって、ずっと繋がっていますし、ほかの作品でこの同志たちと共演することもあれば、新しいプロジェクトに一緒に臨むこともあり、感謝の気持ちでいっぱいです。

 個人的には、当時の演技力はまだまだだったと思うところが多いですが、この映画をきっかけに、俳優として、自分がどのように人から見られるのか、ある意味で自信を持たせてくれる作品になりました。当時の自分の映画に対するエネルギーは、今の僕に非常に大きな影響を及ぼしていますし、何よりも本作を思い出す度に、「初心に返らなくてはいけない」ということを実感しています。
 
 

コピーライト:COMPANY ON

 
 
◆昔に比べて色々な部分が変わりましたが、俳優として良い変化もあれば、悪い変化もあります。なので、「何かがおかしい。ここは直した方がいいな」と感じた時は、必ず『BLEAK NIGHT 番人』を思い浮かべて、初心に返るようにしています。撮影当時はマネージャーもヘアメイクさんもスタイリストさんもいなかったのですが、今は周りに大勢のスタッフがいます。僕のことをケアしてくださるたくさんの方々に対する感謝の気持ちを忘れないようにするためにも、『BLEAK NIGHT 番人』で苦労した当時のことを思い出して初心に返ることが必要です。そういった意味でも、僕にとって重要な作品なんです。

――(ここでインタビュー時間が終了)今日は素敵なお話をたくさんしていただき、ありがとうございました!

◆(日本語で)アリガトウゴザイマス! 次回はぜひ対面でインタビューを受けたいです。その日が来ることを心待ちにしています。
 
 

コピーライト:COMPANY ON

 
 
取材・文/清水久美子
 
 

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清水久美子 Kumiko Shimizu

メーカーOL、洋楽誌アシスタント、パソコン誌編集を経てフリーライターに。様々な雑誌...

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