「画皮」とは人間の皮を被って人に化ける妖怪のことを言います。
そんな妖魔が潜む古（いにしえ）の中国を舞台に、大迫力の時代劇アクションと幻想的なロマンスが綺麗に融合したラブストーリー『画皮 千年の恋』。
全34話であるこのドラマでは、映画版で描かれなかった登場人物たちの出会いや馴れ初めについても触れられています。
また、その恋模様や駆け引きは映画以上に見応えのある内容です。
妖魔と人間の恋愛を描いた本作。
なぜ恋に一途だったはずの妖魔が残虐になってしまったのでしょうか？
映画版で残された最大の疑問もこの作品を見ることで解き明かせるでしょう。
望まぬ縁談を父親によって勝手に進められた王生は、反抗心から屋敷を飛び出します。
逃げている道中、罠にかかって苦しんでいる白い狐を発見しました。
その痛々しい姿に同情した王生は、狐を罠から解放して傷の手当てをしてあげます。
家来たちに見つかり、屋敷に連れ戻される王生。
彼らが去ったあと、その場に残された狐は裸の美女の姿へと変身していきました。
狐の正体は妖魔・栩栩だったのです。
王生が屋敷に連れ戻されると、横暴な父によってすぐに婚礼の儀が執り行われてしまいます。
妻として王家に迎えられた佩蓉もまた望まぬ縁談で塞ぎ込んでいました。
彼女は両親のためを想い、王家に逆らわないようにしていたのです。
初夜、佩蓉は自分の運命を嘆き、王生の前で自ら命を絶とうとします。
王生は慌てて止めに入り、自分も父親に結婚を強要された立場であることを打ち明けました。
同じ気持ちであることを知った2人は、互いの境遇に同情して、協力して屋敷から逃げ出すことを決意します。
一方、栩栩は夜の暗い街を彷徨っていました。
人間になったばかりで純粋な彼女は街で声をかけられた怪しい男について行き、空き家に連れ込まれてしまいます。
その男が望む寝床を妖術で用意すると、驚いた男は栩栩が妖魔だと気づき、怯えながら持っていた刀を彼女に突き刺しました。
望みを叶えたのに傷つけられた栩栩は激しく怒り、本性である狐の妖魔の姿を現してその男を殺害します。
同じ街には、降魔師・夏冰の姿がありました。
栩栩が捕らえられていた罠は夏冰が仕掛けた妖魔捕獲器だったのです。
彼女は男の惨殺死体に触れると、それが妖魔の仕業であることに気づきます。
近くに妖魔がいると確信した夏冰は、捜索に出発しました。
その頃、栩栩は屋敷から逃げ出した王生と偶然再会します。
自分を助けてくれた優しい王生に恩返ししようと積極的になる栩栩。
困惑した王生は「自分を大切にしなさい」と言い残し、立ち去っていきました。
王生を追いかけようとした栩栩でしたが、そこへ夏冰が現れます。
夏冰は栩栩が妖魔だとは気づかず、怪我をしている足をみて薬を分け与えました。
屋敷から逃げ出した佩蓉は、運悪く野盗に襲われていました。
栩栩 、佩蓉、王生それぞれの運命は一体どうなるのでしょうか……。
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