主人公イ・グムは、朝鮮王朝第19代王・スクチョンの次男。兄弟の仲で誰よりも優秀でありながら、母親の身分が低いことから見下されていました。王族だと認めてもらえず不遇の幼少期を過ごしたイ・グムは堕落し、王政から離れた生活を送るように。しかし王宮に戻ったことからイ・グムの運命の歯車が思わぬ方向に動き出します。
第19代王・スクチョンは、イ・グムを次期王にしたいと願うものの、イ・グムはそれを拒みます。これまでの境遇から自分の運命を悟っており、誠実な弟の第3王子が王位を継ぐのが望ましいと考えていました。ただ、誰よりも私利私欲にまみれ、王位を狙う人物が他にいました。傍系の王族の王子イ・タンです。殺人事件を調査する司憲府の捜査官ヨジと知り合ったイ・グムは、イ・タンの悪事を知ることに。
老論派を後ろ盾に王位を狙うイ・タンは、第16代王、仁祖のひ孫。かつて王になれなかった昭顕世子が王位を継いでいれば、自分こそ王位継承者だったという悔しさが王位への執着を生み、異常なまでにイ・グムを敵対視していきます。また第3王子イ・フォンの命を狙い、王位を奪うための策を巡らせていました。
やがてイ・グムは正義のため、国の為に立ち上がります。王宮では派閥争いが激しく、司憲府の試験では不正が行われていました。密かに調査をし悪事を暴こうとするイ・グムの孤独な戦いが始まります。やがて世継ぎになり命を狙われるイ・グムと、司憲府を追われた元役人たちが協力し様々な事件を解決しながら、世を正すため悪に立ち向かっていきます。
韓国ドラマ『ヘチ 王座への道』は、権力争いの渦巻く王宮を舞台に世継ぎとなった主人公が公平な世を作るため正義を貫く物語。王位を狙うイ・タンの執拗なまでの罠、イ・グムが王になるための資質を問われるさまざまな事件など多くの山場があり、最後まで目が離せないストーリーになっています。
歴史好きな方は朝鮮王朝の歴史と照らし合わせて観ると、作品をより一層楽しめるかもしれません。この機会に是非『ヘチ 王座への道』をチェックしてみてください！
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