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AIによるプロファイリングによって事件解明を急ぐ翔太と二階堂の関係性をよくよく考えると不思議なものである。その関係性は、シャーロックとその友人ワトソンに例えることが出来る。19世紀後半にイギリスで活躍したアーサー・コナン・ドイルの推理小説「シャーロック・ホームズ」シリーズでは、大学を卒業したホームズが探偵となって医師のワトソンとともに数々の難事件に挑み、名探偵としての名声を得る様子が描かれる。そんなホームズは、ベイカー・ストリートにある下宿でワトソンと共同生活をするのだが、この関係性がファンの想像力を掻き立ててきた。
ホームズとワトソンの関係性を指してよく「ブロマンス」という言葉が使われる。ブロマンスは、「ブラザー」と「ロマンス」を組み合わせた造語であり、男性同士の固い絆を意味している。数々の女性遍歴を誇るホームズとワトソンであったが、二人の関係性は恋人に近い程深く近しいものであったのだ。ベイカー・ストリートの下宿での共同生活がそれを何より物語っている。このブロマンスは、翔太と二階堂の関係性にも読み取ることが出来るように思う。菜奈が殺害された直後に越してきた謎多き二階堂をなぜか受け入れる翔太。プロファイリングがはじまってからは毎日のように二階堂の部屋へ押し掛けていって、一緒に手作りの鍋を囲む。栄養補給ゼリーしか食さない二階堂の身体を気づかってのことらしいが、やり過ぎ感が否めない。潔癖性の二階堂は最初は他人が作った料理に手を付けないのだが、ある日の晩には一口、また一口と箸を進めていく。二階堂は翔太にだけは心を開いたということなのか。このブロマンス的関係性の謎は深まるばかりだ。
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