◇ストーリー
郵便局で働くシャオチーは、仕事も恋もパッとしないアラサー女子。何をするにもワンテンポ早い彼女は、写真撮影では必ず目をつむってしまい、映画を観て笑うタイミングも人より早い。
ある日、ハンサムなダンス講師とバレンタインにデートの約束をするも、目覚めるとなぜか翌日に。バレンタインが消えてしまった...!?
消えた1日の行方を探しはじめるシャオチー。見覚えのない自分の写真、「038」と書かれた私書箱の鍵、失踪した父親の思い出…謎は一層深まるばかり。
どうやら、毎日郵便局にやってくる、人よりワンテンポ遅いバスの運転手・グアタイも手がかりを握っているらしい。そして、そんな彼にはある大きな「秘密」があったー。
失くした「1日」を探す旅でシャオチーが受け取った、思いがけない「大切なもの」とは…!?
(公式サイトより)
台湾映画といえば、エドワード・ヤン、ホウ・シャオシェンなど社会派の監督が注目されがちですが、本作を手掛けたチェン・ユーシュン監督はポップで独創的な作風が持ち味。
青春ファンタジーの『熱帯魚』(95)では誘拐された受験生と、お人好しの犯人一家の交流をユーモアたっぷりに描き、恋の予感がテーマの『ラブ ゴーゴー』(97)では超個性的なキャラたちの3つの恋模様をカラフルな色彩に溢れた映像で描き、第34回金馬奨最優秀助演女優賞、最優秀助演男優賞に輝きました。そんな快挙の後、映画制作から離れていた監督が16年ぶりに復帰したのが本作です。
冒頭から、ヒロインの「私のバレンタインデーはどこにいった?」という台詞のインパクトとミステリー要素の掴みに、「???」となりながらも引き付けられます。
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