今年5月に韓国で公開された映画『8番目の男』は、2008年に韓国に初めて導入された国民参与裁判の実際の事件に基づいたリーガル・サスペンス。監督・脚本を務めたホン・スンワン自身が数人の判事に直接会って綿密なリサーチを行ったほか、50件もの類似した事件や、判決が交錯した裁判の判決文540件余りを参考にし、手に汗握るサスペンスフルな脚本を書き上げました。
国民が参加する裁判が歴史上初めて開かれる日。全国民が注目するなか、年齢も職業も異なる8名の普通の人々が陪審員団に選定される。大韓民国初の陪審員になった彼らの前に置かれた事件は、証拠・証言・自白までそろった明白な殺害事件。刑を量定するだけのはずが、被告人がいきなり嫌疑を否認したため、陪審員たちは急きょ有罪無罪の決断を迫られることに。誰もが困惑する中、原則主義者の裁判長ジュンギョムは正確かつ迅速に裁判を進めようとする。だが質問と問題提起を繰り返す8番陪審員ナムをはじめとする陪審員たちの突発的な行動により、裁判は予期せぬ方向に進んでいく。
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