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『ザ・ゲーム~午前 0 時:愛の鎮魂歌(レクイエム)』~DVD リリース記念 撮り下ろしインタビュー到着!

撮り下ろしインタビュー!

●出演を決めた理由は︖

テギョン:このドラマの台本を初めて受け取った時は、第2話までできあがっていました。サスペンスとしての完成度がとても⾼く、続きを読むのが楽しみでした。第1話に隠されている秘密の真相が気になり、第2話のエンディングを読んで、これはぜひ出演したいと思いました。

イム・ジュファン:どんな俳優も同じ理由でしょう。まず台本を読んでみて興味を引かれたら、出演する方向で真剣に考えてみます。このドラマに関しては、監督に会ったことが大きな決め手でした。

イ・ヨニ:まずシナリオが気に⼊り、ジュニョンというキャラクターにも魅⼒を感じました。私にとって初めての刑事役ですが、ジュニョンには悲しい過去があります。そんな背景を持つジュニョンを演じてみたくて出演を決めました。

●(テギョンへ)久しぶりにドラマに出演した感想は︖

Ⓒ2020MBC

テギョン 2年間の兵役を無事に終えて、カメラと呼吸を合わせるなど、いろいろなことを忘れているのに気づきました。久しぶりなので緊張もしました。期待と不安が半々でしたが、スタッフや共演者の皆さんが⽀えてくれました。⾄らない所の多い僕ですが、皆さんのおかげで早く演技の勘を取り戻せたと思います。

●演じた役について教えてください。

テギョン:僕が演じたキム・テピョンは、⼈の目を⾒るとその⼈の死の瞬間が⾒えるというキャラクターです。テピョンは幼い頃から、⾃分⾃⾝の死を⾒つめながら⽣きてきました。毎日⾒る⾃らの死の光景がトラウマになっています。テピョンは「⼈の死」という運命を変えたいと思っています。他⼈に聞かれればその⼈の死を予⾔し、「運命は変わらない」と⾔ってはいますが、本当は未来を変えたいと切望している⼈物です。

イム・ジュファン:ある計画の実⾏のために、⻑期間準備する⼈物です。ク・ドギョンは大きな⼼の傷が原因で、そのような⾏動を取ります。⾏動に駆り⽴てる引き⾦がいくつかあります。それが徐々に積み重なっていくんです。彼が悪いのではなく、周りに追い詰められて極端な選択をします。そうやって形づくられたストーリーであり、キャラクターです。

イ・ヨニ:ジュニョンは強⼒班の刑事で、チームの中⼼となって動いています。⼦供の頃に⽗親を亡くし⼼に傷を負っていますが、それを克服しようと懸命に⽣きてきました。犯⼈逮捕においては冷静ですが、被害者の気持ちを察することができる、そんな繊細な刑事です。

●役作りのために、準備したことは︖

テギョン:⼈は誰でも時間という概念の中で選択する瞬間がありますよね。その瞬間にどう⾏動するかを問いかけるドラマなので、いろいろな映画を観て研究しました。例えば、未来は変わらないという視点で考える場合は、「ターミネーター」の時間と空間ですよね。いくら変えようとしても起こることは起きる。逆に、運命は変えられるという展開になった時には、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」です。選択によってはある⼈が存在しなくなるかもしれない。そういう時間の概念について学べる映画を観ました。主⼈公は未来を知りながらも、今現在をどう⽣きてどう⾏動するかを選択するという内容の映画です。いろいろな映画を観て参考にしました。テピョンは最初、未来を恐れていますが、⾃分⾃⾝を少しずつ変えていきます。そして、たとえ未来は変わらなくても、今をどう⽣きるかが大事だということに気づくんです。

イ・ヨニ:今までのドラマでは、強⼒班の刑事というと⼒強い……そんなイメージがあり不安でした。私が⼒強い刑事を演じて視聴者が違和感を覚えないかと。でも脚本家が描いたジュニョンはとても繊細な⼈物でした。被害者を慰めたり、犯⼈が犯⾏に及んだ理由など⼼理的な部分に注目しながら捜査を進められる刑事です。⼈の気持ちを考えられる繊細な部分や、物事を考えて苦悩する姿を表現しようと努⼒しました。もちろんそれ以外に、体⼒をつけたりという基本的なこともしました。⾛るシーンも多いです。ジュニョンは繊細でありながら、諦めずに犯⼈を追う粘り強い刑事です。実際に警察に⾏って、凶悪事件を担当する強⼒班の刑事さんたちの話を聞き、犯⼈逮捕までの苦労も知ることができました。刑事さんたちの気持ちを理解しようと努⼒しました。

●(イム・ジュファンへ)ドギョンを演じる上で悩んだことは︖

Ⓒ2020MBC

イム・ジュファン:ドギョンがやろうとしていることを僕がうまく表現できるか一番悩みました。脚本家が創作した⼈物に、監督と俳優が息を吹き込みます。その役に合った表現をキャッチして演じられるか⼼配していました。ドギョンの選択には無条件従うだけ。それが難しかったですね。一般的な表現や⾏動、思考とは違いますから

●(イム・ジュファンへ)ク・ドギョンの魅⼒とは︖

イム・ジュファン :カッコよくはありません。知的な雰囲気を漂わせるわけでもないし、ステキなセリフを⾔う場面が登場するわけでもない。ク・ドギョンを⾒ていると考えさせられます。「彼はどんな気持ちだろう」「⾃分ならあんな選択をするだろうか︖」そう問いかけたくなる魅⼒のある役柄です。

●(テギョンへ)目の演技をする上で、気をつけたことは︖

テギョン:目の表現シーンが多いということは、目のクローズアップが多いということです。ちょっとした目の表情も映像に出るのでかなり気を使いました。死の光景を⾒ている時は目がアップになります。焦点を外してみたりいろいろと試してみました。目に演出が集中するのは初めての体験だったので新鮮でした。⾃分でいろいろやってみて、監督も僕の意⾒を取り⼊れてくれました。

●(テギョンへ)テギョンさんが欲しい特別な能⼒は︖

テギョン:テピョンのような能⼒を持って、それを付けたり消したりできたらいいですね。死を⾒たい時だけスイッチを⼊れて、普段は切っておく、それがベストです。いいとこ取り。そうです。予知夢……お⾦もうけにも使えそうですね(笑)。

●(イ・ヨニへ)もし、テピョンのように⼈の死が⾒える⼈がいたら、すぐに信じられますか︖

Ⓒ2020MBC

イ・ヨニ:すぐは無理ですね(笑)。信じられないと思います。でも、特別な能⼒を持つ⼈は確かに存在します。死を⾒る能⼒ではなくても、目を⾒て相手の性格が分かるとか、そういった能⼒を持つ⼈は刑事さんに多い気がします。特別な能⼒がある⼈は存在するんです。

●(イ・ヨニへ)テギョンさんとは、「結婚前夜」以来7年振りですよね。何か変わった点は︖

イ・ヨニ:お互い年を取った点ですね(笑)。あの頃は若かったし、同い年なのでよくふざけ合いました。でも彼は今よりシャイでした。当時は私から冗談を⾔っていましたが、今は反対です。彼のほうから冗談を⾔ってきます。そんな部分が変わったかな。

●(イ・ヨニへ)テギョンさんとの共演で楽しかったことは︖

イ・ヨニ:テギョンさんはアイデアをたくさん出してくれました。2⼈の仲むつまじいシーンがあるんですが、ジュニョンは真面目な刑事なのでふざけ合うシーンを演じるのが難しくて、悩んでしまいました。そんな時、彼がアイデアを出してくれたんです。現場ではそんなふうに助けてもらいました。カメラが回っていない時の彼は茶目っ気たっぷりです。

●(テギョンへ)イ・ヨニさんとの共演で何か新しい発⾒は︖

テギョン:前回共演した時は撮影期間が短かったし、僕の出番も少なかったんです。でも今回は⻑い時間を一緒に過ごしましたし、前回気づけなかったことに気づけました。撮影に対する姿勢や演技に対する姿勢など、今まで知らなかった部分を今回初めて知りました。普通、初めて共演する場合には親しくなるのに時間が必要です。その点、彼⼥とはすでに親しかったので楽でした。同い年なので互いに⽀え合って撮影しました。

●(テギョンへ)イム・ジュファンさんとの共演について。

テギョン:共演シーンが多くなかったのが残念ですが、一緒に撮影する時は楽しかったです。台本を読んで考えてきたアイデアを僕が現場で出すと、ジュファンさんもアイデアを出してくれます。おかげで躍動感のあるシーンが撮れたような気がします。彼も台本を熟読しどう演じるか決めてきます。演技の細かい部分まで語り合いました。少なかったとはいえ、待ち時間を2⼈で一緒に過ごしたこともありました。演技についていろいろアドバイスを下さり楽しい時間でした。

●(イム・ジュファンへ)テギョンさんとの共演について。

イム・ジュファン:テギョンさんは俳優として、⾃分が伝えるべきことや相手から引き出すべきことを⼼得ています。目が魅⼒的で、相手の話を真剣に聞いている印象を与える。共演していてとても新鮮でした。僕から何か引き出そうとしてるのが感じられるから。彼を⾒ているだけで演技のアイデアが浮かびました。僕が監督に「こうしたら︖」と⾔うと、テギョンさんも「いいかも」と、うまく調和がとれたと思います。

●(イム・ジュファンへ)イ・ヨニさんとの共演について。

イム・ジュファン:ヨニさんが19歳くらいで僕が確か24歳の時、同じ映画(「百万⻑者の初恋」、2006年)に出演しました。ヨニさんはその映画のヒロインで僕の役は「友達2」(笑)。その時は一緒の場面はなかったけど、今回は大きな役で共演できました。同じ作品に出るのは「ザ・ゲーム」で4回目のため親近感がありました。最初からよそよそしさがなかったのでよかったですね。初対面でセリフをやり取りし、いとおしい目で⾒るというのは結構難しいので。

●撮影現場の雰囲気は︖ムードメーカーは誰でしたか︖

テギョン:周りの⼈たちは僕だと⾔います(笑)。僕は明るい性格で、沈んだ雰囲気というのが苦手なんです。でもシリアスなドラマなので、そのトーンを維持する必要があります。でも僕⾃⾝はそれがつらくて、明るくなろうとしました。

イ・ヨニ:とても明るくて楽しかったです。どう撮影すべきか、監督が現場で悩む時もありました。そんな時は皆でアイデアを持ち寄って話し合ったので、現場は和気あいあいとしてました。何よりテギョンさんが明るくて楽しいので、現場はいつも楽しい雰囲気でした。ではムードメーカーは当然…テギョンさんです(笑)。

●印象に残っているシーンは︖

テギョン:印象的だったのはドラマの前半、ドギョンの家を訪ねるシーンがあります。ドギョンと僕がお互いに本⼼を⾔わず、遠回しに⾔い合うシーンです。「すべて知ってるからやめろ」と⾔いたいのに、はっきり⾔わず圧⼒をかけ合うんです。台本を読んだ時から緊張感を覚えました。実際に演じた時も、その緊張感がとても楽しかったです。本格的な戦いの前の前哨戦のように感じました。

イ・ヨニ:美しいシーンがあります。テピョンが駆け寄ってきて私を抱きしめるシーンです。その時は抱きしめられて胸がキュンとなりました。

●日本のみなさんへメッセージをお願いします。

テギョン:このドラマの最大の⾒どころは、登場⼈物たちの感情表現です。テピョンがどんな経験をし、どう感情を表すのかぜひご覧ください。ありがとうございました。

イム・ジュファン:現在新型コロナで大変な状況ですね。これは面白いドラマですけど、宣伝より優先したいことがあります。皆さんとご家族の方々の健康です。このドラマをぜひ楽しんでください。そして日頃から新型コロナを警戒し、皆さんとご家族の方々の健康を守ってください。ありがとうございました。

イ・ヨニ:このドラマに登場する3⼈の⼈物は、互いに傷を持ち出会ってから次々と事件が起きます。どう展開していくかぜひご覧ください。皆様は今つらい時を過ごしていると思いますが、健康に注意しながら毎日を楽しくお過ごしください。ありがとうございました。

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