家なし、男なし、子供なしのアラフォー映画プロデューサー、チャンシルさん。そんな幸せとは程遠い彼女に、追い打ちをかけるような事件が襲いかかる。永年支えてきた映画監督が急死して、彼女はまさかの失職状態。こんな時、頼りにしていた制作会社の女性社長意外と冷たいのよね。敵は男じゃなく、こんな女。「あなたの居場所なんてないわよ、監督あってのあなただったんだから」だって。
というわけで、これまでの住まいも引き払って、節約生活のスタートの場として、郊外の丘の上にある超不便で、変わり者の老婆の家の一間を借りることに。当然のごとく収入面でも切羽詰まっているチャンシルさん。可愛がっていた年下の女優、かつ片付けられない症候群ソフィに半ば強引に家政婦の重要性を説いて、お手伝いの仕事をゲット。
そんなある日、ソフィのフランス語の先生（年下!）ヨンがチャンシルの前に現れ、彼女は当然のように心をときめかせる。ヨンもそんなチャンシルの“アラフォー女”の乙女心を知ってか知らずか、まんざらでもない素振り。小津安二郎を退屈だなんて、映画の趣味が合わないのが、ちょっと気にかかるけど…。
さらに、揺れる女心を見透かすように彼女の前に突然現れた、白いランニングシャツにボクサーパンツのイケメン風の男。えっ、あなたは誰？？レスリーチャン？？？彼は幽霊のように現れて、チャンシルの弱った心をスッと癒してくれる。で、頼って良いの？？？
今まで生きてきて、ひとつの福（映画製作）だけで満足してたチャンシル。そのたったひとつだけど、かけがえのない存在だった大きな福を失った今、それに代わる福が彼女の元に降り注ぐことって、あると思う？
（プレスリリースより）
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